この記事のきっかけは、どりーむさんのブログからです。
ケアマネの退院時支援について書かれています。
地域包括勤務4年目の私なぞの遥か高みを進んでおられます。
そこで私が書くとすれば要支援の方の退院時支援や終結とはどのようなものか。
制度の狭間でやり切れない思いもしています。
要支援の方は、要介護度が軽いから入院することは少ないだろうと考えられるかもしれませんが、
そうでもないのです。
まず、入院と要介護度には直接的な相関関係はありません。
私はここ1ヶ月の間で3名の方の退院時支援を行いました。
入院の理由は、歩行できなくなった方が2名。
1名は内蔵疾患で緊急入院です。
要支援2の人ばかりですが、更新申請や区分変更の結果、要介護1や2に判定されました。
しかし、認定が退院時に間に合わない場合は、退院までに在宅生活が可能になるように、
住宅改修や訪問介護、訪問看護などを事業所と調整し会議を開き、すべておぜん立てをします。
そして、在宅生活を始めた後に認定が要介護と判定されて、急きょ、ケアマネさんを探し、
業務の引き継ぎをすることになります。
このようにして終結を迎えることがあります。
なお、入院時に要介護と判定がでた場合は、ケアマネさんが中心になって退院後の支援を計画します。
本来、退院後も支援を続けることが継続的な支援だと考えるのですが、それができない制度になっています。
もちろん、この逆(ケアマネ⇒包括)も考えられます。
地域包括の業務に継続的包括業務というのがありますが、これは利用者を認定区分で
分離支援せざるをえないことの厚労省の「つじつま合わせ」です。
実際に業務としては、継続などできません。
バトンタッチすれば終了とならざるをえません。
話は変わって、本日退院された方は一人暮らしをやめて高齢者向けの集合住宅(ケアハウス)に
入ることになりました。
在宅扱いになるため訪問介護が必要ですが、集合住宅に併設の事業所があるため、
慣れ親しんだヘルパーさんとはお別れです。
医者もほとんどの方は、提携先の医療機関に移られます。
在宅扱いとはいえ、今までの生活との継続性はありません。
併設のヘルパー事業所と話し合いを持ちましたが、スムーズに進むのかと不安が残りました。
なお、問題の元はと言えば、入院した後に住宅を探すため、本人が見学できていないことです。
見学できたとしても、生活をイメージできないため、いざ入所した時に戸惑ってしまう。
これは、準備不足が原因なのですが、すでに高齢になっているために、
自ら準備をしたくてもできないのです。
しかたなく、家族や親族が探すことになりますが、生活の細かな部分はわかりません。
適切な判断は難しいと言わざるをえません。
最近も、入ってはみたものの、すぐに退所された方がおられます。
住みかを移すことは相当にストレスがたまるものです。
ということで、入院や退院、入所ということが利用者の方には大きな負担がかかることを書いてみました。
※写真は取材をうける中村選手(天満屋)
ケアマネの退院時支援について書かれています。
地域包括勤務4年目の私なぞの遥か高みを進んでおられます。
そこで私が書くとすれば要支援の方の退院時支援や終結とはどのようなものか。
制度の狭間でやり切れない思いもしています。
要支援の方は、要介護度が軽いから入院することは少ないだろうと考えられるかもしれませんが、
そうでもないのです。
まず、入院と要介護度には直接的な相関関係はありません。
私はここ1ヶ月の間で3名の方の退院時支援を行いました。
入院の理由は、歩行できなくなった方が2名。
1名は内蔵疾患で緊急入院です。
要支援2の人ばかりですが、更新申請や区分変更の結果、要介護1や2に判定されました。
しかし、認定が退院時に間に合わない場合は、退院までに在宅生活が可能になるように、
住宅改修や訪問介護、訪問看護などを事業所と調整し会議を開き、すべておぜん立てをします。
そして、在宅生活を始めた後に認定が要介護と判定されて、急きょ、ケアマネさんを探し、
業務の引き継ぎをすることになります。
このようにして終結を迎えることがあります。
なお、入院時に要介護と判定がでた場合は、ケアマネさんが中心になって退院後の支援を計画します。
本来、退院後も支援を続けることが継続的な支援だと考えるのですが、それができない制度になっています。
もちろん、この逆(ケアマネ⇒包括)も考えられます。
地域包括の業務に継続的包括業務というのがありますが、これは利用者を認定区分で
分離支援せざるをえないことの厚労省の「つじつま合わせ」です。
実際に業務としては、継続などできません。
バトンタッチすれば終了とならざるをえません。
話は変わって、本日退院された方は一人暮らしをやめて高齢者向けの集合住宅(ケアハウス)に
入ることになりました。
在宅扱いになるため訪問介護が必要ですが、集合住宅に併設の事業所があるため、
慣れ親しんだヘルパーさんとはお別れです。
医者もほとんどの方は、提携先の医療機関に移られます。
在宅扱いとはいえ、今までの生活との継続性はありません。
併設のヘルパー事業所と話し合いを持ちましたが、スムーズに進むのかと不安が残りました。
なお、問題の元はと言えば、入院した後に住宅を探すため、本人が見学できていないことです。
見学できたとしても、生活をイメージできないため、いざ入所した時に戸惑ってしまう。
これは、準備不足が原因なのですが、すでに高齢になっているために、
自ら準備をしたくてもできないのです。
しかたなく、家族や親族が探すことになりますが、生活の細かな部分はわかりません。
適切な判断は難しいと言わざるをえません。
最近も、入ってはみたものの、すぐに退所された方がおられます。
住みかを移すことは相当にストレスがたまるものです。
ということで、入院や退院、入所ということが利用者の方には大きな負担がかかることを書いてみました。
※写真は取材をうける中村選手(天満屋)
在宅から入院、入院から在宅(施設も含む)、在宅から施設。
これらをつなぐ役割を担う私たちのつながりが弱いことも課題ですね。
一言で申し上げれば,住まいは人間生活の基本であり,住まいがしっかりしなければ,人間の暮らしや福祉は守れないということです。(居住福祉学会というのもあります。ホームページもありました)
「衣食住」は人間生活の基本です。その一つである「住」に対して,この国は支援が弱すぎる印象がありますね。
特に高齢者にとって,住まいを変えることは,一歩間違えると命を落とすほどのストレスです。前職時代(「措置」時代になります),高齢者施設所管課から「特養入所後約2割(だったと思います)の人は数ヶ月以内に亡くなる」と聴いたことがあります。根拠は忘れましたが,それだけ住まいを移るということは大変なことなのです。
ソーシャルワーク専門職も,もっと住まいについて真剣に考えなければ,と思っています。
Maa-chanさん。
コメントありがとうございます。
住まいを移すことのストレスを聞くことがきちんとできていないと思いますね。
一人で抱え込まれている場合もあります。
集団生活に馴染めない自分を責めている方もおられます。
住まいは「内なる風景」と思います。
風景を大切にすることをなおざりにしてきた文化は、
住居の中をも軽視することになっているのではないでしょうか。
鹿児島国際大学1年の社会福祉概論を受講している者です。
退院していきなり1人暮らしをするのはとても不安なことだと思います。
その不安やストレスをなくすためにも1人ひとりにあった支援をし、様々な機関と連携していくことが大切だと思います。
おじゃましました。
鹿児島国際大学1年 きぼう
きぼうさんは、ブログ名通りの方のようですね。
日々接するお一人お一人のお気持ちを大切にされる心と、支援を実現する仕組みとしても連携の重要性についての指摘は確かなものです。
ボランティア活動はされていますか。
新政権の厚生労働省の政務官である国会議員は
学生時代に母子寮でボランティアをしたのが
きっかけで、社会福祉の研究者を経て国会議員
になりました。
高校時代の恩師からは「社会のぞうきんとなれ」と教えられ、
今も実行されています。
期待してますよ。