岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

8.燕市長善館史料館 そして寺泊へ。

2024-10-15 13:41:59 | 良寛師

レンタカー2日目が始まります。

朝食付きだったのでエネルギーを注入できました。

時間が限られるので朝の時間は大切です。

多くの施設では10時開館です。ただ、少ないですが9時に開館してくれるところがあります。

1時間の差は結構大きいのです。

燕市の長善館史料館は9時開館でした。ありがたいことです。

長善館は良寛師とは直接的なつながりはありませんが、良寛さんを師と仰いでいる方によってはじめられた私塾です。

燕市のHPに記載されています。こちらです。

小さな村のなかにあります。9時前に到着しましたので少し歩いてみました。

長善館と並んで長楽寺というお寺がありました。門前もきれいに清掃されています。

参拝させていただきました。

境内から長善館を望みます。

托鉢僧の像です。若い日の弘法大師に見えます。

鈴木惕軒(てきけん)、鈴木彦嶽(げんがく)さんのお墓です。

鐘楼のお堂のしたに鎮座されてました。

村社三枝神社です。村社は初めて見ました。

村人がお守りしている社ということですね。

美しく整われた門前です。

9時を過ぎました。見学させていただきます。

入口ホールです。

見学者は私ひとりです。案内ビデオを設定していただきました。右手に良寛師像と「天上大風」の遺墨。

窓から碑が望めます。

↓ 長善館のミニチュアですね。かなり大きかったことが分かります。

1833年(天保4年)、鈴木文臺によって粟生津村に創設された私塾である。文臺、惕軒、柿園、彦嶽の三館主四人の先生が、1912年(明治45年)の閉鎖に至るまで約八十年間、子弟を教育してきた。塾生は千人を超えると推定されている。

文臺は良寛とも親交があり、中国の古典を中心に教え、惕軒の頃になると数字・英語も加えてきた。 1889年(明治22年)、県内160余りの私塾の中で「都鄙(とひ)にまれなる塾にして北越文教を振興したるもの」として、明治政府から賞賛された。

長善館は、本家の八畳二室を移築したことから始まる。何回か改修を行い、明治14年、南北十三間、東西四・五間の木造二階建にした。

燕市ホームページより

天上大風の碑
木立を背景に正面から撮影された天上大風の碑の写真
文臺の門人、燕の東樹氏が良寛の「天上大風=子供の凧に書いてやったもの」を手に入れた。文臺が由来を書いて、嘉永6年(1853年)に一幅の軸とした。吉田町良寛会が、昭和58年(1983年)に碑を建てた。

燕市ホームページより

長善館の近くに良寛師と親交があった解良栄重さんのお宅があった。

拡大してみました。

柴焼いて(たいて)

志(し)ぐれ闇夜と なりにけり

個人宅なので門前で失礼いたしました。

その後は寺泊です。

地名のように海岸段丘にお寺が並んでいます。

港があって「魚の市場通り」がある新道、そして旧道があり石段を上るとお寺です。

こんな感じです。

間口が狭く奥に長い独特の民家です。道に面した建物を改装しています。このような住居が多いです。

寄せ合って連結している建て方は冬の風雪にも耐えることのできるのではないでしょうか。

 

法福寺への階段です。ここから旧道を離れ上がっていきます。

そこそこ上ります。

立派なお堂と整えられた境内です。

墓地があり駐車場もあるようです。お邪魔します。

実は良寛師の妹のむらさんのお墓があるのです。少し中まで入らせていただきました。

市の案内がありました。

むらさんは廻船問屋であった外山家に嫁いでいます。

五合庵にも近くいろいろと良寛師の世話をしていたそうです。

寺泊に行く機会があればぜひお礼を言いたいと思っていました。

左手のお墓には南妙法蓮華経が刻まされています。

日蓮宗の家だったことがわかります。法福寺は日蓮宗のお寺です。

 

山号は寺泊山。

山沿いに歩いていきます。鳥居があるので神社でしょうが本堂のようにも見えます。

照明寺まで来ました。

お寺の建築様式は江戸時代のようです。

寺泊良寛会による碑です。

良寛師は生涯のうち2度ここに仮住まいをしたと伝えられています(案内板は3度と書いていますが)。

密蔵院です。昭和33年に復興されました。

境内です。

良寛さんの像です。

階段を降りていきます。

鐘楼と庫裏でしょうか。風雨対策をされています。北風が強いと思われます。

はやり冬に来てみないと厳しさは分からないのでしょう。

ただ、レンタカーは無理でしょう。鉄道で来るとなると移動が難しくなりますね。

照明寺門前まで降りてきました。

続きます。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

ウクライナと中東に平和を!

 



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