今日は近所の方のお見舞いに行ってきました。股関節骨折で手術をされた方です。
私が生まれた時からのご近所さんです。
入院してから10日経ちました。今はリハビリに励まれています。
早く自宅に帰って1か月でも過ごせたらいいと話されます。
早く夫や兄弟姉妹に会いに行きたい。
もうこの世には肉親はほとんどいない。
本当に寂しいと。
人からはなんで寂しいの?
といわれるか本当に寂しい。
以下は阿部志郎先生の書物からです。
私どもは、一人で生活をするという訓練を受けてきませんでした。
むしろ家族と一緒、会社の仲間と一緒、隣の農民と一緒に作業をするという、生活をしてきました。
だから、孤独に耐えられないのです。老人の自殺が世界で2番目というのは、こういう問題がその背後に隠れているのです(10年以上前の本です)。
私どもの老いの最大の課題を、私は孤独だと思います。
孤独という問題は行政では守れないのです。
システムをつくってもこれを救うことはできないのです。
なぜなら孤独とは、私たちの内面の問題、主体的な問題でして、人が、行政が、心の中に介入すべき問題ではないからです。
この孤独にいかに耐えるか、これは一人ひとりそれぞれの方法をお持ちです。
孤独というものは基本的に一人で耐えるものなのです。
このように書かれた先生は、冷たく私たちを突き放すのではなく、孤独に耐える可能性を書き進めておられます。