岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

【耐震偽装】 12月2日、新たに明かになったこと

2005-12-03 10:19:34 | 国民と国会と政治
12月1日号に書いた発覚の発端となった建築士は、東京都渋谷区の
建築事務所の渡辺氏とわかった。
所在地や、耐震偽装の建物、そして、再発覚の月日は異なるが、
これは匿名での取材ゆえに、建築士の特定をさけるためでは
なかっただろうか。

それにしても、建設業界は一筋縄ではいかないところだ。
今、TVで盛んに流れている「ヒューザー」小嶋社長の衆院国土
交通委員会での暴言などが当たり前の世界なのだろう。
責任のなすりあいのひどさは、業界の体質なのか。

こんな人間が建築主になっている住民はたまったものではない。

また、新たに浮かび上がってきた経営コンサルタント会社
「総合経営研究所」と平成設計、木村建設の繋がりなど不明な
点が多い。第一幕はまだまだ続きそうである。
耐震偽装のネットワークができていたのだろう。

ポイントは、姉歯建築士は特別な存在なのか。
程度は違っても、近い存在がありうるのか、この点である。
他にも、類似の耐震偽装のネットワークが存在するのか。
渡辺建築士のように告発する関係者が必要だ。
最後の「良心の砦」に頼るしかないお寒い現状だ。

もちろん、住民の緊急避難への手厚い対応も時間がない。
昨夜の地震に、ドキっとされたのではないか。
そして、現システムを監督する国土交通省は自らの責任と
今後の対応を早急に明かにする必要がある。

尼崎脱線転覆事故に続いて、国土交通省のシステムづくりの失敗
(盲点づくり)が追及されなくてはならない。

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