岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

選挙の季節には、選挙と政治のことを考えよう。

2013-07-03 20:26:00 | 国民と国会と政治
日頃、国民の皆さんは(大きく出ました)、日々の生活にお忙しいことと思います。
政治のことも、深く考えることはないのかもしれません。
わたくしも同様です。
政治は確かになかなか難しいです。
すぐに回答や解答があるわけではありません。
政党の皆さんは当然自分の主張をしていて、どの党も正しそうに思えてきたりします。
私には、不覚にもすぐに誰の話でも納得する癖があります。

経済や景気についても、良くなったという人と、全然変らないという人がいて、これもどちらの意見も当たっているように思えます。
では、あなたはどうかと言われれば、後者であるのは間違いないのですが。

規制緩和推進や「官僚適正化」という主張もあります。
私には、今回の選挙の争点として小さいかなと思っています。

では、大きな争点はなにか。

次のふたつではないでしょうか。

1.憲法をどうするのか。

2.原発をどうするのか。

ほかにも社会保障、外交などいろいろありますが、まずはこの二つに絞ってみましょう。


まず、1の憲法です。
家族と話してみると、日本国憲法の何が問題なのかというとっかかりからわからないのです。
当然、自民党の憲法改正案などくわしく知りません。
まず、このことを分かりやすくテレビや新聞、そしてネットで教えてほしいですね。
例えば、ドイツは憲法を50回以上改正したのに、日本は一度もしていないのはおかしいのではないと言われると、そうかなと思ってしまいます。
憲法を改正できないのはおかしい。ならハードルを低くしたらいいのではとシンプルに考えてしまう。
どうしてハードルを高くしているかを考えることが必要なのではないでしょうか。


2.原発は日本国内の再稼働だけではなく外国へも輸出しようとしています。
成長産業だし日本に技術もあるから進めようという考えてです。
成長産業なら何でもいいという考えです
そこには、成長しなくてはどうしようもないという先入観や恐怖感があります。

温暖化対策にもなるとか、理由はいろいろ作ることができます。
そこでは福島原発の事故がなかったような発言が続いています。

ここで原発を輸入したいという国について考えてみましょう。
日本が原発輸出を考えているほとんどの国は核を持っていません。

原発と核は別物と考えている人は多くはないと思います。
もちろん核拡散はできませんが、不思議にも原発拡散はできるという国際的仕組みがあります。
当然、金もうけのためです。
かつて日本もアメリカへ原発輸入で巨額の金を支払いました。
今度は海外に売って元を取ろうという話です。
野田政権の時も推進しましたから、よほど強い産業界からの圧力があるのでしょう。

原発技術を輸入するということは核技術を手に入れることに近いのですので、
隣国との関係を優位したい国にとって原発技術を手に入れることは重要なことです。
原発輸出とは単に原発技術の輸出ではないのです。
輸出する国、輸入する国にそれぞれの思惑があるのです。

そのようなことを抜きにして、純粋な原発技術輸出を考えるというなら、懐かしい「エコノミックアニマル」という
言葉を進呈しましょう。

それとも、アベノアニマルミクスという造語でもつくりましょうか。

1.2の異論は自民党から出てきません。かつての自民党とは違います。
今はその異論担当を公明党と首相夫人が担っています。
一度下野した政党はこのようになるのだという生きた見本ですね。

つづく


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