岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

「漢字を包摂した日本語」 ビッグイシュー365号より

2019-09-02 15:28:37 | ビッグイシューと岡山市販売店

とても興味深いですね。

まずタイトルの「漢字を包摂した日本語」です。

包摂って普段使わないですね。

三省堂Weblio辞書より

② 〘論〙 〔subsumption〕 類概念種概念包括される関係、あるいは普遍に特殊が従属する関係。例えば、「哺乳類」という概念は「動物」という概念に包摂される。

ということは、漢字が日本語に取り込まれたという意味でいいようです。
包括というよく使われる単語にも近いといえますね。

私たちが日々接している漢字ですが、読めても書けないと嘆いています。
 
みんなです。
 
パソコンやスマホを使用していれば、そのようになるのは当然です。
 
何しろ、手書きをしないのですから。
 
その漢字の数ですが、日本の『大漢和辞典』で、5万307字、
中国の『中華字海』ではなんと8万5568字も掲載されているそうです。
字海って、「海のように広く深い漢字の世界」という感じです。
その一字一字に意味があるのですから、ほとんどの字が書けないのが当然、読めないのもあたりまえですね。
 
パソコンで入力していても、たびたび漢字の海に溺れそうになります。
 
レイアウトも面白いのです。
漢字が世界中でデザインに使われる理由が分かります。
 
 
漢字の歴史は4000年だそうです。
日本に輸入されたのは4世紀後半、半島からの仏教伝来と同時期と言われています。
当然、仏典は漢字でかかれていたわけですから。
 
阿辻哲次さんは、「現在の漢字教育は筆画や書き順にこだわりすぎている」と言われます。
もっとおおらかに漢字に接したいということですね。
4000年の歴史があれば、筆画や書き順も一筋縄ではいかないものです。
下の漢字も実際にあるそうです。
走が三つで奔の意味だそうです。
陸上チームのユニホームに採用してください。
 
 
大の下に好と書いて、「柔らかく美しいさま」とは!
これが一文字ですから使えますね。
 
龍が4つは「多言」の意味。
かしましいを越えています。
 
パソコンの手書き入力を試しましたが、もちろんありません。
 
 
現在、パソコンでも相当の数の漢字が辞書に入っています。
 
しかし、実際に使える漢字は限られます。
 
各漢字ソフトごとに、登録漢字が制限されていますからです。
 
ネットでの取引や申請をする場合に、そのことがネックになる人も多いのではないでしょうか。
 
私の姓も、ほとんどの漢字ソフトでは表記されません。
 
漢字かな交じりの姓になったり、かたかなやひらがなで我慢しています。
 
これは相当不便ですね。
 
五万とある漢字ですから、諦めています(笑)
 
 
馬という漢字の変遷です。
 
 
ビッグイシューは、とても知的なマガジンですね。
 
 
お読みいただき有難うございました。


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