岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

今年最後の偽装は、政府の年金公約偽装だった。

2007-12-12 19:47:27 | 国民と国会と政治
年末恒例の「今年の漢字」は、やはり「偽」だったが、
安倍氏以来、枡添氏、福田氏などなど年金は最後の一人まで
照合するといったが、この時期に至って、なんと1975万件が
名寄せ困難と白状した。
そのうち社会保険庁の入力ミスなどで945万件は、持ち主が
確定できない可能性が高い。
つい先日まで、枡添氏は,名寄せは予想以上に進んでおり、
期日の前倒しを言っていた。
大嘘だった。

参議院選挙の前に、1年で年金は解決すると当時の安倍氏は宣言した。
これが不可能であることは、素人である私にも明確だった。
その点を野党議員が突くと、
「やるというのだから、できないなんて言うのはおかしい。やるんだ」と
いう。なにか昔の精神主義のような発言をしていた。

なにを根拠に言ったのか。科学的(この言葉もどうかと思うが)に
考えればどだい無理な話だった。

こんな当たり前のことをなぜ今まで、認めなかったのか。
(福田+太田会談の中身がわかる)
国会の閉会時に合わせていたのだ。
しかし、国会は延長せざるをえない。
なんのため、テロ新法のためだ。

延長国会ではテロ新法しか、論議しないという戦法だろう。
それなら、野党に年金偽装の追及の場はない。
もちろん、来年の通常国会が始まる時に発表したのでは、
予算委員会は大波乱だ。
そうすれば、このタイミングしか発表の機会はない。
このような悪知恵はよく働くようだ。

この6月、小倉襄治先生が喝破したように、
今の年金制度は崩壊したといってよい。
いかに敗戦処理をして、新たな年金制度を組み立てるか。
今やその節目に来ていることを知らなくてはならない。

まず、国民年金の根っこからの再設計だ。


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