平松洋子さんはとても気になる方です。
エッセイを愛読しているわけでないのですが新聞の書評欄などの平松さんの文章が好きで読んでいました。
倉敷市出身とのことで親近感もありました。
そこで『父のビスコ』です。
平松さんご自身は地元の高校を卒業後、東京に出てしまい倉敷に住むことはなかったようです。
倉敷には両親が住み続けており、遠方より思いを募られさておられたのです。
そして父親の病気入院、介護施設入所。
実家の始末。
一人暮らしを始めた母親。
以前にも増して、倉敷に帰ることが多くなった平松さんは、自身が形作られた街や人々に思いをはせます。
本の内容については平松さん自身がインタビューを受けていらっしゃるのでお読みただければと思います。
私の住んでいる岡山市からはJRで20分と身近な倉敷です。
よく訪れています。
でも知らなかったことばかりですね。
平松さんの知識という以上に、平松さんだから入手出来た知識が詰まっています。
そして、この本を読まれる方すべてが生まれ育った場所と人々を持っていることを思い起こされると思います。
ご一読をお薦めいたします。
このブログ内で平松洋子さんの書評について書いたことがあります。
単なる引用ですが、思い出しました。
2010年のことでした。
お読みいただきありがとうございました。
💛ウクライナに平和を💛