岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

三浦容疑者 逮捕の背景

2008-02-26 23:26:56 | 世界のなかま
ここ数日、サイパンでの三浦容疑者逮捕、拘束の報道を
見聞していて、「なぜ今」と論議になっている。

私は以下のように思っている。
米国は、あの9.11事件以後、かっての米国ではなくなっていると。
9.11以降、米国領土の入国管理は非常に厳しくなった。
米国本土以外の領土、自治領、委任統治地域、米軍基地、大使館、領事館などを
一元的に管理できるシステムが出来上がっているのではないか。

すなわち、過去に未解決になっている事件の被疑者をリストアップ(9000人)し、
入国時にチェックできる態勢が完備したのだろう。
これは、テロ対策の一環、ないしは副産物ではないか。
ここ数年で新たに未解決事件に取り組む態勢ができたのだろう。
膨大な費用をかけてきたテロ対策入国管理システムである。
テロ対策だけではもったいない。

そして、そのシステムに、たびたび三浦容疑者がサイパン入国を繰り返すことが
アップしてきたのだろう。
もちろん、1988年に逮捕令状が出ている被疑者である。
重大な関心を払ってきたのだろう。

当人はサイパンにまで、米国本国の管理が行き届いているとは思って
いなかったのだ。
今回の入国時には、当局は逮捕する態勢を整えて待っていたわけだ。
新たな証拠があるなしにかかわらず、殺人の逮捕令状が20年前に出ており、
その令状が有効であるなら、なんら不自然なわけではない。
令状が出ている被疑者が何度も入国することを放置していることこそ、
不自然なのだから。

しかし、この逮捕劇が日本でこれほど注目されるとは米国の捜査当局は
思っていなかったかもしれない。もちろん、日本で無罪になった被疑者の
取り扱いには、両国間での協議はなされただろうが。

これからの経緯を見ていけば、なにを捜査当局が目的にしていたかがわかる。

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