岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

菅家さん。故郷に帰る。

2009-06-17 22:31:52 | 国民と国会と政治
今日、菅家さんが新幹線に乗って故郷に帰った。
プラットホームで、小学生にあった。
小学生は「冤罪の人に会えた」とはしゃいでした。
菅家さんは、うれしそうに一人ひとりと握手をしていた。

菅家さんは不安だった。
足利の人々は、どう迎えてくれるのだろうか。
歓迎してくれるのだろうか。
その反対なのだろうかと。

足利では、警察本部を訪ねた。
本部長から、謝罪の言葉を聞いた。
その言葉を聞いた後、
「優しい人だ。もう許そう」と話された。

あー。この人を「自白」させるのは、検察にとって簡単なことだったろうと思った。
まるで赤子の手をひねるようだったに違いない。
画面からも理解できた。

この冤罪事件は徹底的に検証されなくてはならない。
そうでなければ、菅家さんの17年半は浮かばれない。

このような冤罪が再発するということがあるのなら、法務省が進めている裁判員制度は
成功しない、
事件が冤罪かもしれないなど、裁判員にわかるわけがないのだから、
もし冤罪事件の裁判員にでも任命された時には、悲劇は裁判員に及ぶ。

徹底的な検証をし、再発防止に努めることが裁判所や法務省の責任である。
ところが、これが逃げ腰らしい。

今、逃げるのならば、裁判員制度はスタートから躓いてしまう。
それがわかっているのだろうか。

※写真はブナの大樹。胸囲が3m近いと思われた。

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