岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『大阪』 岸政彦 柴崎友香 著  読みました。

2022-01-23 11:41:52 | 

岸政彦さんの本は前にも読んでいました。

でも、柴崎友香さんは読んでいません。

大阪で生まれ育った方で、この本の中でのお話がとても面白く、もっと読んでみたいとなりました。

最近、カムカムの大阪版を見ているのですが、クリーニング屋の夫婦のボケツッコミが人情味あふれていて、

評判になっていますね。

NHKは最近、大阪弁、岡山弁という表現をやめて、大阪ことば、岡山ことばと伝えています。

このことに注目しています。

元来、地域地域で少しずつことなる言葉を強制的に標準語にして、「弁」なる扱いにしたのは明治のことです。

そして皆さん、標準という枠にはめられたわけです。

柴崎さんが育った大阪ですが、知っているところは限られていると言われます。

大阪の狭い地域・範囲でもことばも文化も違う。

ひとくくりにできないと。

それはどこの地域でも同じで、県民単位のテレビ番組を見ていて、それはないよという発言も目立ちます。

本当にその地域のネイティブなことばを話す人はもういないかもしれませんね。

年齢で言えば90歳以上かもしれません。

 

岸さんや柴崎さんのような社会学を学んだ人が小説を書くということも意義深いことだと思いますね。

関西のスタイルは、京都で学び、大坂で働き、神戸に住むという三都物語が有名ですが、うなずくところがあります。

これは大阪で学ぶよりは学校は京都のほうがいいということもあります。

大阪の大学は郊外にあり、学校同士の交流は少ない、多様性に欠けるということでもあります。

その点は京都は街中に大学があり学生交流が盛んです。

京都で学生時代を過ごした方がエンジョイできるということです。

経験上、そう思います。

そして、働くところは大阪というのも理解できますね。

長くなりました。

柴崎さんの小説読んでみます。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 


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