この映画は名ばかり知っていたのですが観ていませんでした。
アマゾンプライムでも観ることができます。
でも観ていません。
観るきっかけは、柴崎友香さんが『大阪』に書かれている文章を読んだことにあります。
文章がとても面白かったのです。
無名時代に映画監督から映画化の話が入ってきて驚いたり喜んだりしてそうです。
その作品の一つが、『寝ても覚めても』だったのです。
というわけでパソコンで映画を観ました。
(映画館と違って15分おきに画面を停めて所用をします。朝ドラの影響かも)
やはり映画館に閉じ込められていないとダメなのかもしれません。
映画を観始めて、最初の印象は、「濱口竜介ワールドだ!」です。
この作品が商業映画第一作だそうです。
手法は、『ドライブマイカー』、『偶然と想像』と通底します。
演技者を鍛える手法です。
徹底したリハーサルが繰り返されたと思います。
映画のコメント欄に「役者は棒読みしているだけ。」と書かれていることを目にしますが、多分監督はシメシメとおもっているのではないでしょうか。
要は、監督や演技者の思いが観客に届くかどうかです。
それは人を選ぶかもしれません。
なぜ濱口作品が世界の映画界を席巻しているのでしょう。
それは人々に、「自問自答」を呼び起こすからだと思います。
自分が考えていることは、いったい何だったのだろうかと。
そして、映画の展開が読めないのです。
サイコスリラーやクライムサスペンスということばがありますが、その近くにまでいきます。
その手腕に驚かされます。
映画については、wikiを参照ください。
お読みいただきありがとうございました。