岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『日本の原発輸出とアジアの反原発運動』 佐藤大介さんの講演を聴く。

2014-09-18 04:32:36 | 原子力発電
2ヶ月に一度開かれる「脱原発結集 仏教者の会」にはできるだけ参加しています。
事務局の僧侶の方々が、素晴らしい講演者を招かれています。
今回は、佐藤大介さん(ノーニュークス・アジアフォーラム事務局)です。

『日本の原発輸出とアジアの反原発運動』 というテーマでお話していただきました。
安倍政権も、原発輸出を推進しています。
しかし、その実態は私にはよくわかりません。

アジアの国々へ、米国と共同で原発を売っている国が日本です。
では、輸入している国の反核運動(反原発運動のこと)はどのように行われているのか。
日本メディアの報道からはほとんど知ることが出来ません。

第1回ノーニュークス・アジアフォーラムは、1993年に日本で開かれています。
8カ国から参加者30名。以後、2012年まで15回開催されています。
まず、この努力に敬服しました。

佐藤さんは、「放射能の被害者にも加害者にもなりたくない」と言います。
でも、日本はアジアの国々の人びとに対して加害者である。
(このあたりの私たちの認識はとても甘い)

アジアの国は原発を欲しがっていると勘違いさえしている。
それは、国の政治経済を動かしているものの考えであり、人びとの思いではない。
アジアの多くの国は、強権的であり原発反対運動の盛り上がりにもかかわらず、原発導入をこころみている。

韓国(23基)   反対運動
インドネシア   (計画中)反対運動で頓挫の歴史
台湾 (6基 )  自国政府と日米に対して反対運動が続く。03年に日立の1号機原子炉、04年に東芝の2号機原子炉が輸出された。
フィリッピン   原発計画を反対運動が止める。
タイ       研究炉反対運動
マレーシア    日本の公害輸出問題(レアアース)  
オーストラリア   ウラン鉱山反対運動
インド      「世界の原子力産業にとって最大の市場であり、反原発運動の最大の拠点」
ベトナム     露、日、韓が輸出予定。反対運動ができにくい国情は中国と同じ。
モンゴル     ウラン鉱山開発。日本企業がかかわる。核廃棄物処分地問題もある。
トルコ      露、日が原発輸出を計画

日本は、安倍政権と原発企業が国策として原発輸出を進めていることは安部首相の訪問外交からも見て取れる。

情報は、ノーニュークス・アジアフォーラムのホームページから得てください。






 

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