災害時報道に最も威力を発揮するのがヘリ報道です。
そのためにスタッフ(操縦士、整備士、取材者、カメラマンなど)は24時間態勢です。
では、NHkの報道ヘリはどのように動いたか。
映像をもとに推測してみました。
8時15分時点では、移動カメラは車のみです。
大阪市の放送局から豊中に向かうとアナウンスが入りました。
本町当たりでしょう。
しかし、渋滞がひどく進めません。
映像は各地の固定カメラに切り替わります。
京都四条です。
ヘリはポートを飛び立ったでしょうか。発生から20分以上経ちました。
京都放送局です。福井の原発情報が入りました。25分後です。
最初のけが人情報が入りました。
最初の情報は、まずけがを負った方から始まります。
この時点で、「大したことない」と判断するととんでもない間違いを起こします。
ヘリ第1報
↓ 初めて報道ヘリからの映像が入りました。
地震発生後26分です。
搭乗している記者(カメラマン)からは、
「7時からスタンバイしていた。伊丹の大阪空港から飛び立った」と伝えられました。
ヘリの整備確認、空港の安全確認、スタッフの搭乗と機内チェックなどを行い、
8時20分過ぎには離陸したことになります。発生後20分余りです。
まさに緊急対応です。
飛び立った直後でしょう。大阪市中央部を遠望します。
2分後、駅が映りました。どこの駅か特定できていません。
映像からは新大阪駅とわかります。
新大阪駅から淀川を渡ります。南に向かったことになります。
梅田周辺です。
京阪電車の線路だと思われます。ヘリは東に向かっています。
北東方面に向かっています。左の緑地は旧花博跡地と思われる。
京阪電車の京都線沿いに北上していると思われます。
東京の映像に替わりました。
↓ 車上からです。前に進んでいません。通勤時間です。車での取材は困難です。北部郊外へ向かうつもりです。
救急車両でしか対応できないでしょう。
8時31分、官邸の記者会見場に菅官房長官が登場です。
官邸連絡室設置を報告しました。
数十秒で終了しました。
↓ カメラはヘリに替わります。枚方市上空です。
上は高槻市です。
右は枚方大橋。左は水道管の橋です。この橋の水道管が破裂したのです。
情報から入りヘリが現場に着いた時には…
水道管の破裂場所を探す映像がしばらく続きますが、すでに上水は抜けてしまったようです。
画面が切り替わって福井高浜原発の固定カメラです。
報道ヘリは左上の大阪空港から南下に進路を東に変え、その後枚方市に向かいました。
新幹線の情報はまだ入りません。
続きます。