著者の新納季温子さんの読みは、「にいろ きおこ」さん。
私には、シンノウと読む友人がいるのでちょっと戸惑いました。
新納さんは、生まれた時から目が見えません。
関西中心に生活をされて、現在は岡山市在住です。
海外での生活も経験されています。
元英語教師の方です。
タイトルに『見えない私の生活術』にあるように、著者自身が歩んできて会得した生活術です。
私は、伴走ボランティアの練習をしているのですが、この本を読んで視覚障がいに関する知識がいかにないか、思い知らされました。
障がいや病気は、自分事でない限りなかなか理解できません。
日常の会話の中だけでは、少し深いまとまった話を聞くことはできません。
この本の中で新納さんは、積極的に社会参加をされていることがわかります。
そして生活の中が感じたこと、もっと改善できることを書いています。
ご主人との会話方式も取り入れて、理解しやすいように配慮されています。
この対話もよく理解できます。
また点字の歴史にも触れられており、私のような初心者には格好のガイドブックになっているように思いました。
お薦めです。
お読みいただき有難うございました。