岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

映画『あの日のオルガン』を観ました。感動です!

2019-08-18 23:25:42 | 戦争を語り継ぐ

岡山市職員労働組合主催の映画会でした。

上映に先立ち

☆現役保育士による合唱「風と光とこどもたち」

☆絵本の読み聞かせ「すばらしいみんな」アーサービナード訳

※ルイ・アームストロング「what a wonderful world」

そして、上映会

平松恵美子監督のお話

盛りだくさんでぜいたくな上映会でした。

映画『あの日のオルガン』は、戦時中の保育疎開の話です。

実話です。

終戦の前年の秋から終戦の年の秋までを描いています。

東京の空が危うくなり、どのようにして学童前の幼児を守るか。

戸越保育園で話し合われます。

保育園では疎開先を探して避難しようと決まりました。

しかし父母からの反対も多く、一部の幼児だけで疎開することになりました。

それでも53名です。保母さんは10名程度。

疎開先は無住の荒れ果てた寺です。

近隣の住民はあまり歓迎しません。食い扶持が増えるというわけです。

保母さんといっても独身で24時間幼児に関わるということは経験していません。

子どもたちはホームシックで夜尿症になったり食事も十分とは言えません。

そうしてなんとか1年を乗り切るのですが、綱渡り状態だったと思います。

さらに冬を越すことになれば、全員無事に帰宅できたかどうか。

東京は焼け野原となり、親御さんを亡くし孤児になった子どもも出ました。

私はこの映画を観ながら「24の瞳」や「この世界の片隅に」を連想していました。

繋がるものがあります。

映像も素晴らしい。

ダブル主役の戸田恵梨香さんと大原櫻子さんやそのほかの役者さんの演技も素晴らしい。

子どもたちの走り回る姿はとても懐かしく、衣装も見覚えのあるものが多い。

監督は平松恵美子さん。

山田組で脚本、助監督を務めており、さすがによくできた脚本でした。

8月に見るべき映画だと思います。

拍手です。

下の写真は実際の保育園です。

 

舞台となった埼玉県蓮田市のホームページにも「あの日のオルガン」が…

「あの日のオルガン」公式ホームページ

お読みいただき有難うございました。

 



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