岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

東北の旅 報告  その4 明治三陸大津波

2013-04-28 06:09:15 | 東北 2013年4月
少し横道にそれます。
明治の三陸大津波について書いておきたいと思います。
山田町訪問の記事は次回以降続けます。

前回の文章末尾に、過去の震災時の山田町の死者数を書きました。
驚いたのは、明治三陸大津波の山田町の死者数(2950人)の多さです。
明治三陸大津波全体の死者数は、約2万6千人と言われています。
山田町の死者はその一割以上です。とんでもない死者数です。
調べてみると、釜石町(当時)の死者は3765名です。
人口の半分以上がなくなっています。
実は、明治三陸大津波は、岩手県を襲った大津波だったのです。
死者の7割以上が岩手県でした。





一方、今回の東日本大震災の死者行方不明者は、18550名(12年12月)。
そのうち、宮城県は10838名と過半数を超えています。岩手県は5824名です。
この二つの大津波は同程度の人的被害を出しながらも、かなり異なる津波だったことがわかります。
明治三陸大津波は、文字通り三陸地方を襲った津波でした。
今回は、まさしく東日本全体を襲った大震災だったのです。

※東日本大震災の死者行方不明者数は、データによってことなります。


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