
1990年代に将棋の世界に逸材が続出したという。
その中に羽生善治と村山聖がいた。
主人公の村山聖は子供のころ、ひじりちゃんと呼ばれていた。
サトルとは読めない。
演じるのは、松山ケンイチさん。
ライバルの羽生は東出昌大さん。
将棋の映画だから対局場面がもっとも重要なことは言わずもがな。
それが凄いのだ。
そして一見同じように見えるシーンが続く。
それが、冗長だといういうコメントがあるが、それは違うと思う。
将棋は長い時間を闘う盤上の格闘技だ。
それを映画の中で観客に感じてもらわなくてはならない。
盤を眺めながら、主に上半身の動きで心の有様を表現しなくてはならない。
これがどれほど力がいることか。
観客も息が詰まる。
村山聖は、幼児期に難病に罹り、自分の人生が他の人ほどの長さを持っているとは思っていない。
二十歳になれるかどうかもわからない。
それが彼の人生に重くのしかかる。
彼は少年期には自分の短い人生を何に賭けるか決めていた。
他の子供たちのように、それこそ冗長に時間を消費しているわけにはいかない。
実はその焦りと格闘が彼を29歳まで生かしたのかもしれない。
役者さんいい仕事していますね。
感心しました。
この映画は、是非、見に行きたいと
思っています。
村山聖さんから学ぶことは、
とても多いと思います。
ご紹介、ありがとうございます。