岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『暁の宇品』堀川惠子著から学んでいます。

2022-06-27 20:24:08 | 戦争を語り継ぐ
この本のコアとなる人物、田尻昌次氏については多くの紙面が割かれています。
明治16年(1883年)生まれです。日清日露戦争は10~20代にあたります。
当初から軍人希望ではなく、養わなくてはならない家族のために三高入学を諦め、
陸軍士官学校に入学・卒業後、原隊で実務経験を積み、更に陸軍大学へ目指し入学・卒業とエリートコースを歩んでいます。
ただ陸士も陸大も幼年学校組が幅を利かせており(ということは陸軍省内部も同様)一般校組はやや外様なのかもしれません。
なお、陸大は一期60名ということなので大変な狭き門です。
並外れて優秀だったのでしょう。
陸軍でのキャリアはほぼ船舶部です。
大正8年に宇品に着任。
海運会社のような50人程度の組織を、退官時には軍属等を合わせれば約10万人規模まで拡大させました。
いかに船舶部門が重要になっていたかよくわかります。
その田尻司令官が罷免になります。

東京の参謀本部にとっては煙たい存在であり陸軍にとって邪魔だと判断したのでしょう。
昭和15年に田尻さんが陸軍が辞めさせられてから南進作戦が練られていきます。
補給路の長大なこの作戦に耐える船舶数は当時の日本にはありませんでした。
しかしそのことを一切無視し、単に勢いだけで戦争を始めてしまいました。
今のロシアに似ています。

まだ4分の3程度しか読み進めていません。

お読みいただきありがとうございました。

💛💛ウクライナに平和を💛

見出し画像は京都市内。なんと維新と国民が同舟とは。かつての民主党の京都モデルは崩壊してしまいました。
2枚のポスターからはさらに自民、維新、国民が同舟だとわかります。改憲勢力の揃い組です。


最新の画像もっと見る