北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

東京の高台

2007-11-18 23:51:54 | Weblog
 先週、先々週と帰省や妙高高原ツアーのために、東京ぶらり旅ができずにいたのでちょっとストレスが溜まっていました。

 最近は新しい風景に出会わずにいるとストレスが溜まるようになってきたのです。東京をほぼ一巡して、より詳しくモノが見えるようになってきたのが楽しいのかも知れませんね。今日も東京は快晴です。

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 今日の自転車の旅は「三軒茶屋出発コース」で、今日は目黒川の北側の高台を走りました。 

 今日走って、改めてしみじみ実感したのは「川は低いところを流れる」という単純な事実です。かつての江戸の土地の歴史をそのまま受け継いだ東京には坂が非常に多いのですが、川が流れていればその北側は南に下がる斜面で、川の南側では北斜面になるということです。

 地図だけを見ていると「○○坂」などと書かれてはいますが、南北のどちらに勾配がついているのかが一瞬では分かりづらいのです。しかし、そんなときは周辺に川が流れていないかどうかを見定めて、そこが一番低いと思えばだいたいはイメージできるというわけです。

 なんでこんな単純なことに今まで気付かなかったのだろうか、と思うくらいです。でもそれに気付くと地図がまた違って見えてきます。

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 今日は目黒川の北側にあったと言われる富士塚を探して歩きました。目黒川の北側は南を流れる川に向かって下る南斜面になっています。そういうところでは富士山が実に良く眺められたものです。

 代官山の高台が下り始めるそんなところに建っているマンションの一角に「元富士」という説明板があります。ここにはかつて富士山が眺められる名所としての富士塚がありました。代官山からほんのちょっと先のところです。
 しかしある時に、北海道の千島列島探検で有名な近藤重蔵がその近くにあった屋敷地内で新しい富士塚を造ったところ、そちらの方が有名になってこちらは「新富士」と呼ばれて大いに賑わったのだそうです。

  

  

 実際にこれらの場所に立ってみると、なるほど、西側には土地が低くなっていて、遠くの山々までが実に良く眺められます。ここで今で言う『富士山テーマパーク』とも呼べる富士塚から本物の富士山を眺めるというのはさぞ面白い場所だったことでしょう。

 実はこの富士塚を巡って、近藤重蔵は息子の富蔵のトラブルに巻き込まれるのですが、その話題は別な機会に譲りましょう。
 富士山信仰の一端を見ることができました。

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 さてその後は、東京十社と呼ばれる有名なお宮巡りのうち、まだお参りをしていない品川神社へと向かいました。山坂を上り下りして第一京浜へと向かうと沿道には人だかり。あ、そうか、今日は東京女子マラソンだったのです。

  

 見ていると道路の左から右へと向かって選手の一団が走っていますが、右の先に折り返し地点があるようで、係の人が「もうすぐ先頭集団が近づきます」と言っているのが聞こえました。

 道ばたに並んでいる人たちはラジオを聞いたり、携帯でワンセグのマラソン中継を見ている人もいます。そうこうするうちに、白バイに先導されて先頭の三人が走ってきました。

  

 野口みずきと渋井陽子ともう一人、背の高い黒人選手が走ってきて、あっという間に目の前を過ぎて行きました。本当に早い!
 改めてマラソンの早さを実感しました。

 品川神社も古くからある、良い趣の神社で良かった。久しぶりの自転車で、ストレスも解消されました。程の良い運動と知的な刺激が良いのです。

  
コメント
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