先日IT関係の研究者の方と話す機会があって、「今一番ホットな話題は何ですか?」と訊いてみたところ、すかさず「クラウドコンピューターですね」という答えが返ってきました。
「クラウドコンピューターってなんですか?」
「これから来るであろう、インターネットによる情報処理サービスですよ」とのこと。
聞けば、「クラウド」とは雲のことで、情報処理の図を書く時に、ネットに繋がったその先はモクモクとした雲で描かれることになっているのだそう。それゆえ雲の向こうにデータもソフトも置くようなシステムをクラウドコンピューター、あるいはクラウドコンピューティングというのだとか。
つまりこれまでのパソコンはネットに繋がっているとは言っても、ワープロソフトやお絵かきソフトを自分で買ってきて、それをパソコンに入れることでワープロや絵を描くなどのいろいろなことができる箱になっていたわけ。
それが光ファイバーなどの整備が進んできたことで、高速でのデータの送受信が可能になったことで、ソフトを自分のパソコンに入れなくても、ネットの向こう側にあるサーバーに持ってもらうという発想が誕生したのです。
一人一人のソフトやパソコン環境が違うのはこれまでは仕方がなかったのですが、そのために、各自がパソコンに詳しくないといけないということもありました。
一台一台にウィルス対策ソフトを入れなくては、外部の攻撃からパソコンを守れませんでした。
またソフトが古くなったら、各自がソフトを購入してまた入れ直さなくてはなりません。とにかく一台一台が個別に対応してきたのがこれまでのネットとパソコンの進化だったのです。
しかしそれが雲の向こうにソフトもデータも置いておいて、我々はインターネットに繋がっていて送受信が出来るだけで、情報処理ができるというのがクラウドの考え方。
雲の向こうの実態は、何台もの巨大なハードディスクの固まりであるサーバーが世界中のあちこちに置かれて、どれか一つが壊れてもすぐに修復出来るようにデータを分散して保存しているものです。
そこに超高性能の処理装置があれば、ワープロも表計算も、お絵かきも写真データの保存も、そこでやってもらえばよくて、我々はソフトを買ってネットに繋がっているお金の変わりに、そうした情報処理サービスを安いお金で買えばよい、というわけです。
ウィルス対策も、雲の向こうで一元的にがっちりとやってもらえれば良いのです。データも自分のパソコンに置く必要もなく、全部雲の向こうに置いておきましょう。
農業の世界も農地の「所有から利用へ」という流れがあり、使うためには持っていなくてはならないということから、持っていなくても使うことが出来ればよい、という考え方が進みつつあります。
情報処理の世界もまさに、ソフトを持たなくても使えればよいというサービスが始まりつつあります。
特に、企業や役所など、たくさんのパソコンを所有しているところでは、ソフトの入れ替えなどのために、一時に多大のお金がかかりますが、これも全部雲の向こうにお任せをして、毎月ずっと少ないサービス利用料で済ますことが出来ます。
もっとも、デメリットもないわけではなくて、雲の向こうでトラブルが発生したりしても自分の力では直しようがない、とか、いろいろな機密保持への信頼度などが挙げられます。
そうしたメリット・デメリットを超えて時代が進んでいるようです。
パソコンを自分でいじって性能を上げて喜ぶ、というオタク的な趣味は消えて行くのでしょうか。
【参考サイト】
藤元健太郎の「フロントライン・ビズ」
~ 世界は5つのコンピュータに集約されるのかークラウド時代の予言 ~
http://wiredvision.jp/blog/fujimoto/200804/200804031230.html
「クラウドコンピューターってなんですか?」
「これから来るであろう、インターネットによる情報処理サービスですよ」とのこと。
聞けば、「クラウド」とは雲のことで、情報処理の図を書く時に、ネットに繋がったその先はモクモクとした雲で描かれることになっているのだそう。それゆえ雲の向こうにデータもソフトも置くようなシステムをクラウドコンピューター、あるいはクラウドコンピューティングというのだとか。
つまりこれまでのパソコンはネットに繋がっているとは言っても、ワープロソフトやお絵かきソフトを自分で買ってきて、それをパソコンに入れることでワープロや絵を描くなどのいろいろなことができる箱になっていたわけ。
それが光ファイバーなどの整備が進んできたことで、高速でのデータの送受信が可能になったことで、ソフトを自分のパソコンに入れなくても、ネットの向こう側にあるサーバーに持ってもらうという発想が誕生したのです。
一人一人のソフトやパソコン環境が違うのはこれまでは仕方がなかったのですが、そのために、各自がパソコンに詳しくないといけないということもありました。
一台一台にウィルス対策ソフトを入れなくては、外部の攻撃からパソコンを守れませんでした。
またソフトが古くなったら、各自がソフトを購入してまた入れ直さなくてはなりません。とにかく一台一台が個別に対応してきたのがこれまでのネットとパソコンの進化だったのです。
しかしそれが雲の向こうにソフトもデータも置いておいて、我々はインターネットに繋がっていて送受信が出来るだけで、情報処理ができるというのがクラウドの考え方。
雲の向こうの実態は、何台もの巨大なハードディスクの固まりであるサーバーが世界中のあちこちに置かれて、どれか一つが壊れてもすぐに修復出来るようにデータを分散して保存しているものです。
そこに超高性能の処理装置があれば、ワープロも表計算も、お絵かきも写真データの保存も、そこでやってもらえばよくて、我々はソフトを買ってネットに繋がっているお金の変わりに、そうした情報処理サービスを安いお金で買えばよい、というわけです。
ウィルス対策も、雲の向こうで一元的にがっちりとやってもらえれば良いのです。データも自分のパソコンに置く必要もなく、全部雲の向こうに置いておきましょう。
農業の世界も農地の「所有から利用へ」という流れがあり、使うためには持っていなくてはならないということから、持っていなくても使うことが出来ればよい、という考え方が進みつつあります。
情報処理の世界もまさに、ソフトを持たなくても使えればよいというサービスが始まりつつあります。
特に、企業や役所など、たくさんのパソコンを所有しているところでは、ソフトの入れ替えなどのために、一時に多大のお金がかかりますが、これも全部雲の向こうにお任せをして、毎月ずっと少ないサービス利用料で済ますことが出来ます。
もっとも、デメリットもないわけではなくて、雲の向こうでトラブルが発生したりしても自分の力では直しようがない、とか、いろいろな機密保持への信頼度などが挙げられます。
そうしたメリット・デメリットを超えて時代が進んでいるようです。
パソコンを自分でいじって性能を上げて喜ぶ、というオタク的な趣味は消えて行くのでしょうか。
【参考サイト】
藤元健太郎の「フロントライン・ビズ」
~ 世界は5つのコンピュータに集約されるのかークラウド時代の予言 ~
http://wiredvision.jp/blog/fujimoto/200804/200804031230.html