北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

真剣親身な助言

2009-07-30 23:43:53 | Weblog
 安岡正篤先生の「一隅を照らす」という日常活動を、月刊誌の形で今に伝える「月刊致知」。

 ここから送られてくるメルマガにはどきっとするような良い言葉がたくさんあります。

 今日は7月28日付けのメルマガからお届けします。



---------- 【ここから引用】 ----------

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       「兄・小林秀雄から学んだこと」

       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

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私は兄から随分助言を受けた。
いまから考えると頭が下がるほどありがたい、
尊い助言であった。

親身になっていってくれた助言を、
愚かな私は親身になって聞かなかった。
ちょっとは実行してみたが、
長く続けようと努力はしなかった。
助言について、兄は書物の中で次のようにいっている。


「どんな助言も人に強ひる権利はない。
助言を実行するしないは聞く人の勝手だ。

 それよりも先づ大事なことは、
 助言といふものは決して説明ではない、
 分析ではない、いつも実行を勧誘してゐるものだと
 覚悟して聞くことだ。

 親身になって話しかけてみるとき、
 親身になって聞く人が少い。
 これがあらゆる名助言の常に出会ふ悲劇なのだ」


兄が人に助言をするとき。
兄自身が実行しなかったものは一つもなかった。
しかしたいていの人は私と同じように、
いい助言でも、真剣にその通り実行しないのである。

「実行を勧誘してみるものだと覚悟して」
 聞かないからである。

もっと助言を実行していればよかった、というのが
兄を亡くして十八年たついまの私の心境である。



         『致知』2001年10月号の記事より
         


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---------- 【引用ここまで】 ----------

「親身になって話しかけてみるとき、
 親身になって聞く人が少い。
 これがあらゆる名助言の常に出会ふ悲劇なのだ」ですか。

 今時真剣に、ふざけないで新味になって人に助言なんかしているでしょうか。

 「会話にはユーモアがなくては」と言い訳をして、真剣なアドバイスを笑いを醸しながら、伝えたつもりになっている自分。

 人に言うからには自分は出来るんだろうな、と言われるのが怖くて言えない自分。

 要は自分にとっても、そんなに大切だとは思っていないということ。

 
 実際に自分がやってみていれば、なにが難しいか、実行するために気をつけなくてはならないことは何か、がよく分かる。先達はあらま欲しきことなり。

 なんだか酔っても人にアドバイスがしづらくなりました(笑) 


コメント
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