北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

同行二人(どうぎょうににん)

2010-06-25 23:36:02 | Weblog
 掛川から知人が訪ねてきました。話を聞くと、道内で掛川のお茶による生活提案、ライフスタイル提案の企画をやりたいという話が進んでいるのだとか。

 北海道の人たちは、あまりお茶に関しては意識が高くないと思っていたのですが、今や北海道の定番であるスイーツとの組み合わせや、お茶と健康の物語などでアンテナショップ的に展開してみたいとのこと。

 最初は「実験なので年間200日くらいかな」と言っていたのが、話し合ってゆく中で「八十八夜と言いますから、88日×2回でどうか、という話も出ましてね」
 なるほど、お茶を巡る数字へのこだわりも、おもしろさに繋がりそうですね。

 緑茶は出し方一つで味もてきめんに変わってしまうので、美味しく飲む技術から指南することも大切。たかがお茶もなかなかに奥が深いのです。


      ※     ※     ※     ※     ※

 そんな知人の紹介で、同じプロジェクトで来札されているまちづくりの大家のHさんと会食を楽しみました。

 Hさんは今や、中国での都市観光プロジェクトにも依頼が来ていていろいろな発想を実現させるために奔走しておられるそう。

「その土地や出来事に没頭していると、その人たちが自分に乗り移ってくるような体験をすることがあるんです。四国八十八箇所の霊場めぐりのお遍路さんたちは、一人で回っていてもいつでも空海(弘法大師)がついて一緒に歩いてくれている。目に見えなくてもそう思う人のそばに必ずいてくれているという思いを『同行二人(どうぎょうににん)』と言うんですが、まさに一人でやっていても誰かが乗り移ってきて二人でやっているような気持ちになることがあるんですよ」とHさん。

 私も「なるほど、分かります。私も北海道の歴史に触れて蝦夷地を探検した先達の物語に触れるたびに、これをなんとかして後世に面白く伝えたいと思うのですが、そういうときは歴史上の人物が乗り移って、私の口を使って言わせているのではないかと思うことがあるんです」と答えました。
「そうそう、それそれ。まさにそれが『同行二人』じゃないでしょうかね。私なんかはいまや古代中国の皇帝までが乗り移ってきていますよ(笑)」

 「同行二人」 お遍路さんとは違っても、そんなことをかんじるときってありませんか?
コメント
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