北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

圧倒的に宣伝が下手

2014-08-05 22:48:48 | Weblog

 

 北海道を襲った前線は特に道北地域で大雨を降らせ、各所で河川が増水し水につかる被害が発生しました。

 浸水被害対応で、開発局が所有する排水ポンプ車の出動要請も相次ぎ、持てる機械をフル動員して各地での増水解消に向けて復旧作業にあたりました。

 大雨が降って住宅地の水位が上がるというのは大抵『内水氾濫』とか『内水被害』という現象です。

 大雨が振ると、側溝・下水道や排水路だけでは降った雨を流しきれなったり、また支川が本川に合流するところでは、本川の水位が上昇すると、本川の外水が小河川に逆流することもあります。

 このように、内水の水はけが悪化し、建物や土地・道路が水につかってしまうことを「内水氾濫」と呼ぶのです。

 本線からの水の逆流を防ぐために、支川が本線に合流するところには樋門(ひもん)や樋管(ひかん)などの構造物が作られますが、これは支川と本線の間をゲートで塞いで逆流を防ぐ施設。

 しかし逆流は防げても、支川から流れ出る水は堤防の内側にどんどん溜まるわけで、それは排水ポンプの機械力で強制的に川へ送り込まなくてはならず、そこで活躍するのが排水ポンプや自力で移動できる排水ポンプ車というわけです。

 開発局が保有している排水ポンプは①30m3/min級、②60m3/min級という二種類があって、つまり一分間に30トンと水と60トンの水を排水する能力がある超高性能。

 30m3/min級のポンプがどれくらいの性能かと言うと、小学校の25mプールなら約10分で空にすることができるくらいで、普通に見る消防車10台分に相当する能力なのですよ。


       ◆   

 
 今日の大雨では、たとえば旭川開発建設部では四台ある排水ポンプ車が音威子府や名寄など管内の浸水被害の復旧に向かい全て出払ってしまいました。

 こういうときは、予備のために札幌や帯広などから後詰として予備の排水ポンプ車を近くまで移動させて待機するなど、広域での災害対応にも備える体制を取っています。

 ところが!テレビを見ていると、消防車が何台も出て排水するシーンや自衛隊の指揮車が走る姿は放映されても、現場では大活躍しているはずのわが開発局の排水ポンプ車が稼働しているシーンはなかなかテレビに映し出されません。

 マスコミさんがこないところで活躍しているということもあるのかもしれませんが、われわれももっとその活動を動画で撮っておくとか、求められれば提供するなどして、動くシーンをもっと見てほしいものです。

 内部での議論でも、そうした広報活動を『戦略的広報活動』と呼んで、もっと強化しなくては、という声が大きくなっています。

 災害現場で活躍するシーンが見られるのはいつの日か。

コメント
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