昨日は友人宅で、年に一度のスモークサーモンの集いでした。
サーモンは魚のプロの友人が秋から調達してあったものを、この家のご主人Hさんが①ソミュール液づくり、②漬け込み、③乾燥という工程を準備してくれていて、今日は最終工程である④燻煙作業を行って完成という運び。
今は亡き「隊長」こと残間正之さんから直伝のスモークづくりのレシピですが、祖ミュール液の味はHさんの舌にしか残っていません。
しかしこれを途絶えさせるわけには行かないと、有志が集まって年に一度この季節にこの会を続けるつもりです。
スモークの最後の燻煙は「温燻」というやり方で、箱の中を60℃くらいの温度に保ちながら、今日はクルミのチップで煙を出します。
温度を保つのは結構難しくて、起こした炭を何本もいれて空気調整をまめにおこなうことがコツのよう。
煙と温度の様子を調整しながら3時間以上もスモークを続けます。
その作業の横では、参加者はもちよった食材で真昼間から飲み始めています。
パエリア、ししゃも、ソイとヒラメの刺身など、それぞれが自慢の料理に舌鼓を打ちながら、残間体調を偲ぶのです。
僕はと言えば、この季節ならではの柚子を練りこんだ「柚子蕎麦」を家で打って持参します。
柚子蕎麦は更科粉を使うので、普段打つ田舎蕎麦よりも切れやすく難しいのですが、やはり細い食感が命なので慎重な作業が必要です。
今日は15人前を打つのに中玉の柚子を7個使用。
汁は最近お気に入りの薄口醤油を使った返しに本枯れ節と宗田節で出汁を取った自家製汁ですが、まあそこそこうまくいってほっと一安心です。
集まった友人たちとは、釣り、キャンプ、アウトドア、料理、お酒など人生の楽しみについての話がはずみます。
私のようなにわか釣り師のネタは大体が笑われて終わりですが、笑いのネタは大事なのです。
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さて、できあがったスモークサーモンは家で早速いただきましたが、お土産にもらって帰ったY子さん作成のプロ級ハードパンによく合って美味しいことこの上なし!
持つべきは料理上手な友であります。
Hさん、お宅提供ありがとう。
残間隊長、この会はもう少し続けます。