北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

クリスマスケーキの思い出

2019-12-24 23:58:53 | Weblog

 今でも鮮明に覚えているクリスマスイブの日があります。

 それはたった半年だけやった冬の間の夕刊配達のクリスマスの日です。

 新聞店には壁に木の板で担当地区ごとの棚がつくられています。

 その棚に自分が配達する分の新聞が置かれていて、新聞店で新聞を抱えるための"たすき"を借りてそれを配達し終わったらたすきを返すのです。

 いつも通り寒い雪の中を百数十部の新聞を配達して新聞店に戻ってきました。

 すると自分の棚のところに何かが置いてあります。

 見ると新聞店のおやじさんから配達員へのプレゼントのようで、ひねると明かりがつくボールペンとアイスクリームのクリスマスケーキでした。

 アイスクリームのケーキがあると知ったのはその時が最初のこと。

 ボールぺンとケーキを大事に抱えてもうとっぷりと暗い夜の道を家路についたことを思い出します。

 あのケーキは家族で食べたのだったかなあ。そこから先は記憶がありません。


     ◆


 あのときから約50年。

 今日のクリスマスイブは妻と二人で二つのショートケーキを分け合って食べました。

 時が経つにつれ美味しいケーキが増えました。 

 雪が少ないのがちょっと寂しいけれど、皆さん、メリークリスマス!
 
  

 

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