北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

コロナでスポーツはどうなる ~ スポーツ専門家が予想する

2020-05-23 23:31:58 | フライフィッシング

 

 スポーツに詳しい友人から電話があってしばしスポーツ談議。

 普段からスポーツと健康が大事だと言っている彼なので、コロナ時代のスポーツをどう語るのか興味のあるところです。

 ところが彼はあまり浮かない様子。

「いやあコロナのためにリアルライブのスポーツってなくなっちゃっいましたね。でもそれでも生活には何の支障もないってことが改めてわかっちゃったんですよ」
「おやおや、スポーツを擁護するかと思ったのに」

「僕の周りのスポーツコメンテーターをやっているような大学の先生たちも『静かでいいねえ(笑)』なんて言っているくらいだよ」
「ははは!コメンテーターがそれでいいんですか(笑)」

「そもそもスポーツって社会に対する強力なネタ提供元でしたよね。スポーツ新聞というメディアが成り立つくらいだから。でも実際はスポーツそのもののネタもあるけど、選手のスキャンダルがどうだとか女性アスリートが美人だとか、くだらないエンタメ化したネタを膨らませているんですよ」
「ははあ、なるほど面白い見方ですね」

「以前僕は新聞の中でスポーツに関する記事を全部マーカーで囲んでどれくらいの面積を占めるか、という調査研究をしたことがあったんです。そうしたらかなりの面積を占めていることが分かったんだけれど、今はどうですか(笑)。新聞もスポーツ枠ってあるだろうから苦労してスポーツ周辺の話題を記事にしていると思うけれど、それは求められているスポーツ記事ですか(笑)。それでいてその程度でも読者は困ってないよね」
「そうかもしれませんねえ」

「もちろんスポーツを提供する側、特にアマチュアはともかくプロスポーツは収入に直結するから大弱りだと思いますよ。でもこれから経済がいよいよ苦しくなるという時に『〇〇がホームランを打ちましたよ』という話題で世間が明るくなるだろうか。『今はそんなことで浮かれている場合じゃないんじゃないの?』というバッシングが起きないか心配なくらい。やっぱり世の中の不要不急なことじゃないし、エッセンシャルワークじゃないんだね」


 普段ならスポーツは良いと言っている彼なのに、スポーツにちょっと冷めた視点なのが逆に心配なくらいです。


「ところでオリンピック開催はどう思いますか」と訊いてみました。
「オリンピックも、コロナが治まって開催できるかどうかということが第一だけれど、そのときの経済や社会環境まで整うかどうかでしょうね。そうじゃなければ『〇〇の記録がすごかった』という話題に世間が熱中できるかどうか」

「そもそも開催延長したことで経費やスポンサーも大変でしょうね」
「うん、こういう大会への協賛って、それをすることで世間から『あなたもこのイベントを応援して頑張ってるね』と褒められて共感を受けて自社の製品が売れる、というサイクルを期待するわけでしょ? だからこれからの社会環境がオリンピックを支援するということで『どう評価されると思うか』ということがカギになりますよ。『今そんなことしている場合かい?もっとやることあるでしょ?』とバッシングを受けるようだったら心が折れますよね。各企業も協賛するかどうか迷うと思うんだよね」

 彼からならもっと前向きなスポーツ論を聞けるかと思ったのに今日はずいぶんと厳しい見方をしていました。

 経済だけではなく様々なジャンルに厳しい局面が訪れるかもしれませんが、それを一つずつ気持ちを盛り立てて行きたいと思う私の味方では甘いのかな。

 まずは自分の健康のためのスポーツを実践するとしますか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする