北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

恐れるな ~ やってみてわかったこと

2020-05-21 23:40:30 | フライフィッシング

 

 先日東京の友人と話をしていて、コロナで東京はどう変わるのかという話になりました。

 すると彼は、「シンクタンクに友人が多いので彼らとも話をしているんだけど、これから大変なことはオフィス需要の激減じゃないか、ということになっていますよ」と言います。

「リモートワークが盛んだからですかね?」
「もちろんそれが一番大きいでしょうね。そして、今まではやったことがなかったリモートワークで効率が下がるとか、社員同士のコミュニケーションが取れなくなるんじゃないか、と恐れていたのですが、いざやってみると『なんだ、やれるじゃないか』ということになりつつあるんです」

「なるほどね」
「そうなると、混雑する満員電車、通勤時間などのネガティブな要素が排除できてしかもそれほどデメリットは多くなさそうだ、ということになります。だからといってオフィス需要がゼロになることはないけれど、今まで4つのフロアを借りていた企業が『3つのフロアでいいや』となればオフィス需要は減りますね。そんなことがじわじわと起きてきそうだ、というんです」

「そういえば以前に、都内の一等地に共用のオフィスを借りていましたよね」
「ははは、もうとっくにやめてますよ。それでもデメリットはほとんどないよね」

「出勤がなければ電車の乗客も減りますね」
「それもありますね。今までやってみて失敗したらどうする、と恐れていたことがそれほどでもないとわかれば、それがまた『新たな日常』になってゆく」

「僕がまちづくりで心配なのは、これまで効率化しないとインフラの維持ができないという理由で人々の密度を高めるコンパクトシティを進めてきたはずなのに、コロナの蔓延を防ぐには高密度は避けなくちゃいけない、となったことです。都市の効率はやはり高密度であることから得られる果実なので、それがなくなることはないけれど、お金が動きにくくなり経済が回りにくい社会の中で改めて効率性とコンパクトであることはどう折り合いをつけるのか、ちょっと考えなくちゃいけないと思うんです」
「コンパクトを進めるにも理由があって、止めるにも理由がありますね。どちらのメリット・デメリットが大きいか、によるかな」

 都市の要素はもっと複雑なはずですが、コロナで何が起きるのか頭の体操は必要ですね。

 コロナ前にはもう戻らないのかな。

 

コメント
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