来週、稚内方面へ出張に行こうと思って稚内市内の宿を探しました。
ところがどのホテル、民宿も満室で一部屋も取ることができません。
ある民宿では、「稚内周辺は発電関係の仕事の方が長期で泊まられているのと、そうでない部屋も常連さんが入れ代わり立ち代わり宿泊されています」とのこと。
あまりに宿泊の予約が取れないので、知り合いのホテルマンに連絡をしてみたのですが、「いやあ、今の時期稚内は宿をとるのが難しいですよ」と申し訳なさそうです。
「やっぱり工事関係の業者さんが大勢いるというわけですか?」
「はい、ビジネス関係の方は多いですね。コロナがなければこの季節は観光のお客様で満室になるのですが、コロナ禍の今では観光客が期待できないので、うちもビジネスのお客様を受け入れています」
「じゃあそんなに不景気でもないんですね」
「いえ、それがやっぱり観光のお客様に来ていただかないと…」
「どうして?部屋は満室なんでしょう?」
「いえいえ、観光だったら一部屋に二人とか複数のお客様が入られて今の時期なら良いお値段も理解していただけます。しかしビジネスだと、一室に一人ということが多くて、一部屋あたりの収入が観光には遠く及ばないんです。観光のお客様に戻ってほしいです」
なるほど、ホテルも部屋が満室なら良いというわけではなくて、複数のお客さんがこぞってきてくれてこそ、というわけですか。
稚内では、利尻・礼文へ渡ってみたいという観光ニーズはおおきなものがありますが、いかんせん観光のピークは6月から9月までのほんの短い期間しかありません。
離島のお宿の中には、10月に入ったとたんに閉めてしまうようなところもあると聞きます。
北海道はようやく少し鎮静化が見え始めて、蔓延防止措置も11日で切れるとのこと。
もっともその後は「新たな対策」と称して4週間ほどはグレーな期間が続きます。
デルタ株の感染者も増えてきて不安でもありますが、蔓延防止措置が切れたところで、十分な予防措置を講じたうえで行けそうな観光地には大いに訪れていただきたいものです。
北海道の夏は短いぞ。