北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

二拍子のスポーツ、三拍子のスポーツ

2021-07-28 23:49:51 | Weblog

 東京オリンピック2020では連日熱戦が繰り広げられています。

 サッカーや今日から始まった野球のように嬉しい勝利がある一方で、メダル候補が敗れるという予期せぬ敗戦もありまさに悲喜こもごも。

 調子の波をこの日程に合わせられたか否かでも勝負の行方は違うのでしょうね。

 昨日のソフトボールでは、6回裏一死1・2塁アメリカの攻撃という大ピンチで、痛烈なサードへのあたりを弾き、打球がバウンドしないままショートがキャッチ、すかさずランナーが飛び出した二塁へ送球して神がかったダブルプレーがありました。

 あんな神プレーが出たら「勝利を引き寄せた」と思った次の瞬間、アメリカも日本のホームラン性の打球をもぎ取るという神プレーで対抗。

 最後まで手に汗を握る紙一重の勝負を見せてくれました。

 日米双方のソフトボールチームに心からの敬意を表したいと思います。


     ◆


 ところで、スポーツに詳しい我が友人によると、「日本人の基本的なリズムは二拍子で、ヨーロッパ人は三拍子」なんだそう。

 日本人は「一、二、一、二…」というリズムに親和性があるので、スポーツや武道でも相対の勝負を好むのだと。

 それに合致するのが野球やソフトボールのような球技であり、あるいは柔道や剣道のような武道だというのです。

「日本人は一対一の勝負を好むんです。それに対して西洋と言うのは3のリズム、言い換えればワルツです」

 3のリズムのスポーツと言えば、互いが位置を入れ替わってパスをしながら進むサッカーやバスケットなどがそうなのだと。

 友人曰く「だから日本人はそもそもサッカーやバスケットなどで3のリズムが作れないので強くなれないんです」とも。

 まあわからなくもありませんが、とりあえず今日のオリンピックサッカー一次リーグでの対フランス戦4-0という試合を見ている限り、日本人でも若い世代は、3のリズムに慣れればやれる、と思いたくなります。

 ただ、二拍子は勧善懲悪に親和性があって、善我悪を倒す、というスタイルを好むのに対して、三拍子は、あるときは味方同士でもあるときは敵になるという複雑な関係性の中で外交交渉をするようなもの。

 敵ともある条件では仲間として仲良くする、なんて日本人は好きじゃないし得意でもありません。

 ヨーロッパは狭いエリアの中で合従連衡を繰り返しながら自国の生き残りを画策しなくてはならないので、絶対的味方もいなければ絶対的な敵もいない。

 常に利害を考えながらくっつくか離れるかを考える複雑な思考で鍛えられているというのです。

 オリンピックでいろいろなスポーツを見ていても、二拍子のスポーツと三拍子のスポーツってなんとなくわかりそうな気がします。

 日本選手たちに期待しましょう。

 

 

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