昨日の、大特の免許を取ったという話の続き。
地方で暮らすには、一人ひとりが多能工である方が良い、というのが私の持論ですが、ある道北の自治体を訪問した時の事です。
私の話を聞いてくださった担当者の方は、私の意見に賛同を示しつつ、「しかし小松さん、私の町周辺では、大特の免許を取ることができません。申し込む人数が少ないので自動車学校がそれを教習できる担当者を置けないんです」
「そうすると、大特の免許を取りたいと思ったらどうするのですか?」
「このあたりだと旭川まで行かなくてはなりません。そのうえで必要な教習単位を取るまでそこにとどまって免許を取得しないと行けないのです。なので、宿泊代など大きな負担が伴います。自動車学校にも要望をしていますが対応していただけていないというのが現実です」
人口が減ると、様々な需要が減りサービスも物もそれに見合った供給しかできなくなり、そのサービスが受けられなくなります。
こうした現実が地域には重くのしかかってくるので、いかにこれを乗り越えるような工夫ができるかがカギになります。
例えば教習所の先生も何でも教えられるような多能な教師になることが必要かもしれません。
行政や業界が特別な制度や取り組みを行うことが必要かもしれません。
いずれにしても人口が減ることで提供できなくなるサービスを皆で補い合わなければいけなくなります。
さて自分も含めてお一人お一人には何ができるでしょうか。
答えはその先にありそうです。