苫前町での「冬の暮らし体験ツアー」に参加しています。
このツアー、昨年までは「雪かきボランティアツアー」としていたのですが、今年からは「冬の暮らし体験ツアー」という形で、興味のある人への着地型ツアーという形にして、外からの人と苫前町が繋がっていくような仕掛けにしたいという目論見があります。
そしてその仕掛けの中心にあるのが苫前町古丹別地区にある流雪溝。
地下に河川の水を流して道路の雪を押し流してしまおうという都市のインフラです。
そこで地区で処理しきれず溜まっている雪をこの流雪溝に流す作業を外部の人たちに手伝ってもらうことで、この地域との関わりをもつ人が増えてこの地域を「心のふるさと」のように思ってくれる人が増えないか、ということがこの調査の目標の一つでもあります。
今回の参加者は10名ほどで、午後に日程のオリエンテーションを受けた後で、流雪溝関連施設を見学して流雪溝への理解を深めます。
その後で、古丹別地区で流雪溝への雪投入をするところを事前見学したのですが…「雪がない…」
地元の方も「私もこの地に50年以上暮らしていますが、こんなことは初めてです」というほどの少雪で、流雪溝の近くにも雪がほとんどありません。
それでも人の住んでいない家の前など、除雪がおろそかになっている場所をようやく見つけて、明日午前中の作業に向けての現場確認を終えました。
いろいろと例年にはない条件になっていますが、まずは実際に流雪溝に関わってみましょう。
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夜は、この活動の中心となっている青年たちやたりこの地域で様々な活動をしている方たちとの交流会。
苫前は実は農業が豊かな町であることはあまり知られていません。
さらに酪農、林業、漁業などにもそれなりの特色があって、美味しいものも揃っています。
しかしここへきて実際に飲み食いをし、地元の方たちの話を聴いて初めてそれがわかったわけで、そうした実態はなかなか伝わらないのが現実ということでしょう。
中の頑張りを外からの人たちと結びつけることでこうした現実を打開できるでしょうか。
人は面白い人のいるところに集まります。
苫前町って案外面白いところです。
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