芸術の秋ということで、今日は芸術に触れる一日でした
朝一番でマシャこと福山雅治さん主演の映画「沈黙のパレード」を観ました。
東野圭吾原作のミステリー小説をベースに、福山雅治さんが変人物理学者ながら推理を発揮する「ガリレオシリーズ」第9弾です。
まあよくできたストーリーで、後半に謎がどんどん解けてゆく場面は畳みかけるような展開で見ごたえがありました。
このシリーズはしばらくは無敵ですが、湯川教授(今回から教授になっていた)は何歳まで大学にいられて警察に協力できるでしょうか。
それとやっぱり湯川教授の相棒は柴咲コウさんが適役と納得でした。
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映画の後は続いて札幌市民ギャラリーへ移動して今日が最終日の「道展」を観てきました。
高校の時に少しだけ金属工芸をしていたことがあって、それいらい美術鑑賞にはずっと興味を持っています。
道展は大正14年に第一回展覧会を開催し今年で97年も続いている、北海道では最も古い美術公募団体で、北海道の美術文化向上に大きな貢献をしている団体であり展覧会です。
今年は9月21日から今日までの開催でした。
道展はあるときから館内の撮影が自由になったので、記録をすることで思い出に残したり参考にしたりすることがやりやすくなり感謝です。
第96回となる今年は日本画、油彩、水彩、版画、彫刻、工芸の6部門で218作品が審査を通過し会場に飾られていました。
こうした芸術作品って、別に知ったかぶりをして評論することなどできません。
ただ作品を見て、(きれいだなあ)とか(上手だなあ)とか、(いいなあ)とか、何か心がざわめく感じがあれば良いのだと思います。
何かの賞を取ったから良いとかいう事とは別に、自分の感性に変化をもたらすことが一番です。
さて、今回も心が揺れ動く多くの作品がある中、私にとってひときわ目を奪われたのが、熊谷文秀さんの「DIALOG MACHINE-MINI」という作品でした。
【facebookには動くところをアップしています】
いちおうジャンル的には彫刻という事になっていましたが、真ん中に円形ベルトのように配列されたアルファベットが一定時間が経つと自動的に回転してランダムな4文字を表すという作品。
入り口で配布される鑑賞のしおりにもこの作品は作者の声が紹介されていました。
曰く、「錆びた鉄の表情に惹かれている。かつては照り輝いた機械が今は錆をまとい、それでも精いっぱい頑張っている」という姿を現したのだそう。
「ささやかな言葉をたくさんの歯車を用いて大げさに紡いでいくけなげな姿を見守ってほしい」とも。
ランダムに動く機械という発想や、それを古く錆をまとってなお健気に動く姿を表したという表現はもちろん、その優れたデザインに心を奪われました。
こういうこころがざわざわする体験って良いですね。
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昨今は「社会人はもっとリベラルアーツに興味を持つべきだ」と言われるようになりました。
リベラルアーツとは、仕事の知識や能力以外の、音楽、美術、歴史、文学、哲学などのいわゆる一般教養と呼ばれるようなものの総称として使われているようです。
そして日常の仕事とは全く関係のないこうした分野に触れることで知識だけでなく感性を磨くことで、多方面からの問題解決ができるような人間性を身に着けることが求められているのではないか、と考えられています。
美術展を観たからと言ってすぐに自分の中の何かが変わるわけではありませんが、そういうことを好きでいられるということはやっぱり良いことだと思います。
感性を大いに磨きましょう。
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