ニューカレドニア旅での雑感をいくつかご紹介しておきます。
ニューカレドニアはフランス海外領ですが、フランスに入国するというよりはニューカレドニアに入(国す)るという感じ。
入国の際のタントゥータ国際空港の検疫では、熱のあるなしを聞かれただけで入れましたが、入国時に18日前まで中国にいた娘たち夫婦は呼ばれて別室に行く羽目に。
一応中国という名前には反応した感じでしょうか。
一方で、まちなかには中国人の姿が全くと言ってよいほど見かけられませんでした。
ヌメア市内の中心部で町並み観光や買い物をしているときも、公園にいるのは現地人の方たちとおもにフランス人であろう西洋人、そして見かける東洋人は皆日本人ばかり。
(コロナウィルスのせいなのかなあ)と思って、お土産屋さんの日本人スタッフに「中国の方を見かけませんね」と訊いてみたところ、「はい、ニューカレドニア政府は早くから『中国人を入れない』という判断をしましたので、中国の方はまず見かけませんね」とのこと。
「へー、それは旅行マナーとかいろいろあるんでしょうか」
「それも含めていろいろあったと思います。それにここにはパスツール研究所もありますから、コロナウィルスの心配はありませんよ」
中国人観光客を地元経済の対象とは見ないのは英断だなあ、とちょっと考えさせられました。
別に中国人観光客を嫌っているというわけではありませんが、たった数日間の中でも、現地人とヨーロッパ人と日本人しかいない観光地と言うのは穏やかで優雅な感じがしました。
観光地に客が大挙して押しかけることでオーバーユースというある種の観光公害がでかねないところと、経済的な効果のバランスはどうあるべきか。
ニューカレドニアの考え方には、その結果がどうなっているかも含めていろいろと考えさせられるところです。
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