北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

息子との飲み会

2013-07-11 23:45:15 | Weblog

 娘の旦那さん、つまり義理の息子と二人きりで一杯のみました。

 以前から、「一度二人きりで飲みたいね」と言っていたのになかなか果たせずにいたものですが、ようやく実現しました。

 娘夫婦は普段から孫を見せるためによく家には来ているので、しょっちゅう会っている間柄ですが、女衆がいるところではなかなか話せない話題も出て、良い時間でした。

 歳の差が二十数歳あると、自分がちょうどその頃って何をしていたかなあ、とつい自分と重ねてしまいます。

 息子夫婦は最近オートキャンプの道具を買いそろえてキャンプを始めたのですが、「キャンプをするたびに、天気だとか感想だとかを、写真と共にログブックとして記録をつけておくと、後から良い思い出になるよ」と言ってありました。

「そう言われて、それは良いなと思ったのですが、じゃあどういう内容を書けばよいのか、と思って、ネットで『キャンプ ログブック』で検索したら、お父さんのブログがヒットしましたよ(笑)」
「それなら僕に訊けば良いんだよね(笑)」  

 思ったことは何でも書いておけば、どこかでこうして人の目に触れるようなこともあるものです。

 
   ◆   ◆   ◆


 新婚二年目の夫婦って、私たちの場合はどんな感じだったでしょうか。

 もう当時何を考えていたかなんて覚えていませんが、それでも他人同士が一緒になって、互いの価値観を理解したり我慢したり合わせたりして、それが普通のことになるまでには結構な時間がかかるはず。

 人間関係も、熟してきていい塩梅になるためには多少の時間がかかるものです。

 我を通しすぎてもいけないし、かといって我慢をし続けるのもよろしくない。

 相談しながら、互いの価値観を微修正する努力って、本当はとても大切なのですが、案外誰もそういうことがあるということすら教えてくれないものです。

 まあ上手に時を重ねて、ごつごつしたところが互いに擦れて丸くなるような間柄になれるようにしてほしいものです。

 …などと言っておきながら、結構妻には我慢を強いているのかな、と改めて自戒と反省の念が湧いてきました。

 人のことを心配している場合ではありませんな。

 人はしばしば鏡に向かってモノをいうようなところがあるのです(笑)。

 ときどきはこういう息子との飲み会も良いものです。

 

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天皇陛下の日常~「致知」七月号より

2013-07-10 23:24:58 | Weblog

 いつも読んでいる、人間学を学ぶ雑誌「致知」のなかに、天皇陛下に長くお仕えした前侍従長、渡邉允(わたなべまこと)さんが、お仕えして目にした陛下のお姿を、「天皇皇后両陛下にお仕えした十年半の日々」として一文を寄せられていました。

 渡邉前侍従長は、昭和34年に外務省入省、駐ヨルダン大使、中近東アフリカ局長、儀典長などを経て、平成8年12月から平成19年6月までの十年半、侍従長として陛下に仕えたのです。

 渡邉さんは、明治天皇にお仕えした最後の宮内大臣渡邉千秋氏を曾祖父にもち、父の渡邉昭氏は昭和天皇のご学友だったという家柄。

 たまたま外務省の法規課長だった時代に一年半ほど昭和天皇の通訳を務めることになり、拝命に際して拝謁の儀式があった際に、退出しようとしたときに陛下から、「父は元気にしておるか」と声をかけられて、大変に慌てたのが、宮内庁に努めることとなった最初の思い出だった、と言います。

 ずっと後、外務省から宮内庁へ移って式部長官を務めていた際に、当時の侍従長が倒れてしまいその後任として侍従長を命ぜられたのでした。


   ◆   


 渡邉さんは、「十年半にわたって、今上天皇のお側にお仕えして特に強く感じていたことは、両陛下が普段どのような生活をしているかが、一般にはほとんど知られていないということでした」と語ります。

 テレビなどでは、外国訪問や被災者の慰問などのご様子が時々放映されるので、そのようなことばかりされておられると思うかもしれませんが、外国訪問は年に一度ほどで、地方へのご旅行も年に5~6回程なのだそう。

 そこでそうした報道には表れない普段の両陛下のお姿をぜひ伝えたい、ということでこの文章を寄せられました。


   ◆   ◆   ◆


 まず両陛下は、毎朝六時にはお目覚めになり、お二方で吹上御苑の森の中を散歩されるとのこと。それも、御病気のときを除いて、この六時起床を変えられたことがないそうで、ここに、一年を通じて自らに規律を課す強靭な意志が感じられます。

 陛下の日常は大変お忙しくて、例えば午前中に宮中三殿で宮中祭祀を執り行われたかと思うと、午後は様々な拝謁、認証官任命式(辞令交付式)、外国大使とのお茶会、夜は近く訪問予定の国の歴史を学者から学ぶなどといった、性質の異なるお仕事が次から次へと押し寄せます。

 さらに、陛下がお越しになる大きな事業は大抵休日や祝日に行われるので、下々のように五日働いて二日休むなどというリズムもありません。

 そしてそこまでご公務にまい進される陛下の根底にあるものは、ひとえに「国民のために」という思いに外なりません。


   ◆   ◆   ◆


 そのような陛下の思いが一つの形として具現化される場が「宮中祭祀」です。

 宮中祭祀とは、陛下が国家国民の安寧と繁栄をお祈りになる儀式の事で、陛下の一年は、元旦朝五時半から執り行われる「四方拝(しほうはい)」で始まります。

 外は真っ暗で、しんしんと冷えている中、白い装束を身にまとい、神嘉殿(しんかでん)の前庭に敷かれた畳の上に正座され、伊勢神宮を始め四方の神々に拝礼をされるのです。

 陛下が執り行われる宮中祭祀は年間二十回程度ありますが、その中で最も重要とされる祭祀が11月23日の「新嘗祭(にいなめさい)」です。

 その年に収穫された農産物や海産物を神々にお供えになり、神恩を感謝された後、陛下自らもお召し上がりになります。

 祭祀は夜六時から八時までと、夜十一時から深夜一時までの二回、計四時間にわたって執り行われ、その間、陛下はずっと正座で儀式に臨まれます。

 この祭祀では、渡邉さんなども陛下がいらっしゃるお部屋の外側で、同じように二時間正座を続けるのですが、これはなれている人でも難儀なことで、渡邉さんは毎年夏を過ぎると正座の練習を始めたそうです。

 
    ◆   


 あるとき、渡邉さんが陛下の下に伺うと、今で正座をしながらテレビをご覧になっていたことがあって、(やはり陛下も練習をなさっているのか)と思ったそうですが、後から伺ってみると、陛下はこうおっしゃられたそうです。

「足がしびれるとか痛いと思うことは一種の雑念であって、神様と向かい合っているときに雑念が入るのはよろしくない。澄んだ心で神様にお祈りするために、普段から正座で過ごしている」

 その取り組み方一つ取っても、単に肉体的な苦痛を避けたいと思っていた自分とはまるで次元が違うと感服した瞬間だったそうです。

 そして、元旦の四方拝に始まって、宮中祭祀の多くは国民の祝日に行われています。

 つまり、私たち一般の国民が休んでいるときに、陛下は国民の幸福をお祈りされているということ。

 こうして常に国家国民の真の幸福を願われ、絶え間なく働かれている両陛下のお姿を改めてご紹介して、天皇陛下とはこういう方なのだ、ということを私たちは決して忘れてはならないと思います。

 日本とはなんと幸せな国であることでしょう。

 
 

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北の最果て~JR稚内駅

2013-07-09 23:43:51 | Weblog

 今日から稚内~留萌の出張。初日の今日は稚内でのお仕事です。

 市内視察の一部に、今般完成したJR(新)稚内駅と、そこに併設された道の駅を見てきました。

 新しい稚内駅は、駅舎を元々あったところから南へ少しずらして建て直していますが、線路がどんづまりなのは、最果ての駅の特徴です。

 元々北の最果ての駅の稚内駅でしたが、元々のどん詰まりの線路止めはモニュメント化されて、駅前広場の真ん中に残されています。

 さらに昔はそこからフェリー乗り場へと続いていた線路のイメージも敷石で残しています。

 以前の駅には見慣れた懐かしさがありましたが、今度の稚内駅は全体にガラス張りで現代的なデザインとなりました。

 道の駅自体は駅の一角の情報コーナーとトイレだけですが、駅に併設している再開発ビルの中にはお土産屋さんを始め様々なショップが入っています。

 建設の順番としては、先に再開発ビルが建ち、このなかに三館のシネコンを作るなど、町中の賑わい演出としてやりたかったことを、この再開発ビルの中で実現しています。

 今は夏のハイシーズンということで、登山荷物や旅行荷物を抱えた高齢者が随分と多く訪れていました。

 もっとも、現在JR函館線で発生した車両エンジン火災の余波を受けて、同型車両が運転中止に追い込まれていて、札幌~稚内間も三本しかない特急のうち一本が運休を余儀なくされています。

 短い稚内のハイシーズン期間ですから、一日でも早いダイヤ復活を望みたいところです。


   ◆   ◆   ◆


 それにしても、このエンジントラブルを起こしたJRの事故車両は作られてから25年が経過した年代もの。

 エンジンに穴が開くというのはよほどの事故で、老朽化との因果関係がやはり伺えます。

 もう少し早くエンジンを取り換えていれば、このような乗客に迷惑をかけることもなかったことを考えると、適切なタイミングでの事前予防的メンテナンスの必要性を強く感じます。

 我々も、除雪機などの故障記録を数多く集める中で、この段階でこういうメンテナンスをしておかないと、重大な故障につながるという関係性を推し量ろうとしています。

 エンジンのように高速で回転するパーツは、その状態で故障すると回転する部品が他の部品も痛めてしまい、故障の範囲が大きく拡大しがち。

 止まっていればベアリングの交換だけで済むのが、回転しているために他の歯車も壊してしまうというような事故が多いのです。

 望むらくは、一日も早い原因究明と再発防止策の実施によるダイヤの正常化です。

 熱い本州で苦しんでいる皆さん、今日も稚内は涼しくて快適でしたよ。JRだけではなく、飛行機や都市間高速バスなども利用して、大いに稚内、そして利尻礼文などの離島観光をお楽しみください。

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パークゴルフ世代

2013-07-08 23:35:07 | Weblog

 パークゴルフ場の建設に熱心な造園屋さんの知人のAさんと久しぶりに会いました。

 元々北海道幕別町で考案されて、道内では愛好者も非常に多いパークゴルフですが、本物のゴルフほどには道具や利用料にお金がかからず、さらに運動量もほどほどということで高齢者を中心に健康運動の一つとして高い人気を保っています。

 ところが、北海道では大人気のパークゴルフですが、本州ではなかなか火が着かず、ようやく近年本州でも少しずつパークゴルフ場ができてきたというところ。

 Aさんは、関東の近県の自治体を相手に、パークゴルフ場の建設を熱心に説いて回ったそうですが、関東ではなかなか適地となる広い敷地が見つからなくて苦労したそう。

「河川敷などには遊休地があるのではないですか?」と訊いてみると、「底地を管理する国は割と柔軟なのですが、『その敷地がある自治体がどういいますかね』という感じなのです。そこで河川敷のある自治体を訪ねると、こちらは、『今日びは、高齢者のための施設よりは子育てのための施設を作りたいので、建設は難しいですね』という返事が多かった」とのことでした。

「高齢者に健康な運動に関心を持ってもらって、実践してもらえば病気にかからずに医療費が下がるという効果だってありそうなものですがね」
「もっとはっきりと因果関係が証明されると良いのですが」

 事業と予算の縦割りを崩すのはなかなか難しいようです。

   ◆   ◆   ◆


 ところで、そんな高齢者に大人気のパークゴルフですが、最近は入れ込み人数が頭打ちになっているのだそう。

「本当ですか?だって高齢化社会で、お年寄りがどんどん増えているじゃないですか」
「ところが、初期のパークゴルフ愛好者は後期高齢者が中心で、おまけにボス的な人がいて、大勢の年寄りの団体を形成できる人が中心になって利用していたんです」

「前期高齢者はそうじゃないと?」
「ええ、前期高齢者の皆さんはまだまだ現役同様、元気な方が多くて、パークゴルフ参加率が低いんです。それに、なかなか徒党を組まない(笑)というか、親分についていく、という風ではないので、なかなか団体が集まりにくいのです」

「お年寄りは何をしているんですかね」
「うーん、いろいろな事に参加しているようですが、老人クラブに入るわけでもなく、社会福祉協議会と老人クラブで会員の加入合戦をしているみたいですよ(笑)」

 
    ◆   


 お年寄りの世界も個人化が進んでいるようで、大衆として集めるのは難しいようです。

「本当は、お年寄りだけではなくて、その子供世代のお父さんお母さん、そして孫という、三世代が一緒になって楽しめる数少ないスポーツなんですけどね」

 健康と医療費と経済活性化、これらをうまく結びつける美味い手立てはないものでしょうか。  
 

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グレートフィッシング・イン・然別湖

2013-07-07 23:17:11 | フライフィッシング

 週半ばの天気予報が嘘のような、快晴の道東。

 朝一番に宿を出ると、コンビニで朝食を仕入れて然別湖へまっしぐら。

 然別湖では、ホテルへ行く手前に特別解禁受付ができています。

 昨日も書きましたが、然別湖では「グレートフィッシング・イン・然別湖」として期間限定のうえ、1日50名という人数制限もつけて、かなり厳しい条件で釣りをさせてくれています。

 これは然別湖の湖面が大切算国立公園の第一種特別地域に指定されている貴重な自然環境であることから、厳正な規制条件をつけたうえで、環境に影響を与えない範囲のレジャーとして環境省が許可しているもの。

 特別解禁の料金は一人4千円で、私たちは夫婦で8千円を支払いました。

 北海道の場合は、大抵の川が別に許可もなく無料で釣りができることから、釣りをさせてもらうのにお金を払うという文化がまだまだ希薄です。

 釣り人のマナーも良くなってきたとはいえ、川に生息する魚という資源を守るためには、それなりの対価を払うことがもっと当たり前になっても良いように思います。


     ◆   


 釣りの料金などを、海外ではどうしているかというと、事前にライセンスを購入してライセンスを携帯しながら釣るというのが一般的。

 阿寒川などでは、あとから集金のおじさんが回って歩いてきたりしますが、こんな非効率なことはありません。

「払わないで釣りをしている人はどうなるんですか?」と海外事情に詳しい残間さんに訊ねてみると、「それは見つかったら即逮捕です。ライセンス購入は自動販売機でもできるようになっているので、『知らなかった』は通じません。相手はピストルを持った保安官ですからね」

 本州などでは人も多いことから、だんだん湖も管理釣り場化して有料が常識になってきましたが、北海道では広すぎるのと、利用者が少ないので経済的合理性が取れないのが現状。

 さて、良い知恵はないものか。


   ◆   ◆   ◆


 【いざ手漕ぎボートへ乗り込もう】


 さて、我々の然別湖での釣りの方は、なんだか全体に渋い感じでなかなか釣果が上がりません。

 然別湖の岸辺は全体に瓦礫で、岸から数メートルが割と浅くなっているものの、そこから急激に深くなる地形になっています。

 岸から見ても、水の色が緑色から濃いブルーに変わって深さの違いがよくわかります。


 【見よ、この不思議な水の色の変化】

 魚たちは、その深みから浅くなるちょうど境目をゆったりと回遊しながら、木から落ちてくる虫を効率的に食べようとしているようで、じっくり見ていると、くやしいほどに優雅に泳いでいるのをときどき目にすることができます。

 しかしそれにフライを食わせるというのが至難の業。

 そんななか、私の竿にはなんとか25センチのサクラマスが一匹ヒットしてくれて、かろうじてボウズ(釣果なし)は免れました。


 【見たことのない魚はサクラマスでした】

 妻の方は、私のよりもずっと大きい魚がヒットしたものの、最後にバレ(はずれ)てしまって、釣果なし。悔しい結果となりました。

 湖の釣りは、その地形や自然条件がすべて異なるので、ひたすら経験することで自分の引き出しを増やすしかありません。

 例えば湖面の異動も、ここ然別湖では手漕ぎボートでえっちらおっちらと自力での移動。

 札幌の中島公園や旭川の常盤公園の池とは比較にならない広さですが、自力で少しずつ移動して景色を楽しみながら魚を狙うというのも独特の味わいでした。


   ◆   ◆   ◆


 帰り際に、湖畔のホテルから見慣れた湖の風景写真を撮りましたが、一度湖面での釣りを経験しただけで、景色を見る目が全く変わります。

 風景は、何かの遊びやアクティビティと共にあると、ずっと味わい深く見ることができることを改めて感じました。

 然別湖、なかなかに奥深い魅力のある湖でした。   


 【湖面からホテルを見る】
 

 
 【ホテルから湖面を見る】

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然別湖de懇親会

2013-07-06 23:14:00 | Weblog

 今夜は鹿追町で、「然別湖de懇親会」に参加してきました。

 ミヤベイワナのふる里「然別湖」は釣りの解禁日が年間で2ステージで合計50日しかありません。

 今年の場合、ファーストステージは6月6日(木)〜7月8日(月)の33日間で、セカンドステージは9月21日(土)〜10月7日(月)の17日間というわけ。

 今回は、札幌のG.Gアミーゴの有志が前期のほぼ最終日に合わせて釣りに来たのと、併せて前夜の今日、地元鹿追町の釣り関係者が一緒に集まって、残間正之さんによるスライドトークが開かれました。

 テーマは、「日本のルアー&フライ釣り場事情」。

 世界70か国を旅した残間さんですが、もちろん雑誌の取材などを通じて国内の釣り場事情にもいろいろと詳しいのです。

 特に今回は、国内の湖での釣り事情が紹介されました。

 釣りの用語で、よく「ヒレピン」という言い方をするのですが、これは尾びれや背びれ、胸びれなどがピンと大きく張った元気の良い魚の事。

 これはつまり、養魚場でたくさんの魚が高い密度で育てられたためにヒレが擦れてしまって小さくなってしまった魚の対極にあるということを意味しています。

 実際、本州の特に都会から近い湖では、釣り人の人口密度も多く、そこにたくさんの魚を釣らせようと思うと、養魚場からの魚の放流が多くなってしまい、なかなかヒレピンにはめぐり合いません。

 どこの川でも湖でも、ヒレピンばかりが現れる北海道の釣り場がいかに貴重で、本州の釣り人の憧れかがよくわかる話です。

 
   ◆   ◆   ◆


 さて、ここ然別湖には、オショロコマの亜種であるミヤベイワナが生息しています。

 ミヤベイワナは1万数千年前の火山活動で陸封され、独自の進化を遂げた魚です。

 この魚を釣りたくて多くの釣り人が然別湖を訪れますが、気温や水温のちょっとした変化で釣り模様は大きく変化するとのこと。

 今日の会合には、然別湖で湖の管理をしている田畑さんも駆けつけてくれましたが、一昨日までは大いに連れたのが、昨日から水温が少し上がって調子がおかしくなったそう。

 明日は、ほぼ最終日の日曜日ということで、だいぶ釣り客が多くなりそうとのこと。

 ボートで漕ぎ出して湖面で釣ればミヤベイワナが狙え、岸からの立ち込みではニジマスやヤマベが狙えるとのこと。

 いろいろと経験して釣りの引き出しを増やすには絶好のチャンスです。

 然別湖には何度か来ましたが、今まではただ景色の写真を撮るための湖だったのが、釣りを始めてみると、北海道を代表するアクティビティのできる湖となることでしょう。

 さて、明日の然別湖での釣りはどうなるでしょう。

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お茶にもブレンド文化はいかが

2013-07-05 23:45:19 | Weblog

 先日、道内で釣りをご一緒した静岡県御前崎市のNさんから、自慢のお茶「つゆひかり」が送られてきました。

 静岡のお茶と言えば、ほとんどが「やぶ北」という品種の深蒸し茶が多い中で、「つゆひかり」という品種で勝負をしているのが御前崎市なのです。

 御前崎の一行は、札幌で緑茶を売るべく様々な販促活動を展開していますが、そんなことを紹介する記事が去る6月28日の道新に掲載されていました。

 記事には、御前崎でのお茶の風景などが紹介され、さらには北海道がいかに緑茶消費量が少ないか、ということも紹介されていました。

 消費量が少ないことは、大いに伸びしろがあると見込んでの札幌展開ですが、札幌はスイーツで知られているものの、それに合う飲み物にほとんど関心が向いていません。

 スイーツに合うのがコーヒー、紅茶だけでは寂しいと思いますが、同時に緑茶の側も、緑茶とともにある新しいライフスタイルの提案が少なすぎると私は思います。

 その一つに「ブレンド」という楽しみ方があります。

 コーヒーには、引いた豆をブレンドしてオリジナルな美味しさを提供するという楽しみがありますが、緑茶ではあまり聞きませんね。


   ◆   ◆   ◆


 一般にお茶の品質審査には、科学的審査法、と官能審査法があります。

 科学的審査法は成分の数値分析が中心で、客観的ですがあまり人の心には響きません。

 それに対して官能審査法は人の五感を基本とした審査、鑑定法で、新茶の取引などではこちらがよく使われています。

 この審査法では茶の品質を左右する項目として、茶葉の外観として形状、色を見て、また茶葉の内質としては、水色と香気、滋味、旨み、甘み、渋み、苦みが評価されます。

 茶葉にも産地や品種、蒸し方などによってこれらは変化するので、茶葉を組み合わせることで好みのお茶を出すこともできそうです。

 ところが今は、例えば茶葉の一袋自体が500gパックと多いのが現状です。

 たとえばお茶を30g~50gの缶入りにして種類を多くし同時に一缶の価格を下げ、茶葉の組み合わせをやりやすくするというのはどうでしょう。

 好みの水色に、好みの旨味と香気、甘み、渋みをもった毎オリジナルのお茶なんて面白そうなんですけどね。

 まあまずは冷たく冷やした「つゆひかり」で涼を取ることにします。

 Nさん、ありがとうございました。

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孫一歳の祝餅

2013-07-04 23:15:38 | Weblog

 今日は孫の一歳の誕生日。

 娘夫婦の家で誕生会をやるというので、行ってきました。

 一歳の誕生日となると、「初誕生祝餅」という儀式があります。

 この「初誕生祝餅」というのは、子供に一升餅を背負わせて、一歳まで無事に成長したことを祝うと同時に、これからも健やかに成長するようにと祈る伝統行事。

 一升餅を背負わせて尻餅をつかせるのですが、これは「背負いきれないほどの食べ物」という意味と、「一升(一生)食べ物に不自由しない」という願いが込められています。


   ◆   ◆   ◆


「そういえば、娘たちが一歳になった時は一升餅はどうしたんだっけ?」と妻に訊くと、「御餅屋さんで買ったよ。半分ずつ二個になっていて、風呂敷で前と後ろに背負わせたよね」とのこと。

 今日はどうなっているかというと、今日のお餅は、一升分(約1.8kg)の紅白の丸餅が20個に小分けされて箱に入っていました。

 さらに紅白の担ぎ袋も売られていて、これに丸餅を入れて背負わせるのです。

 一升のお餅とは、約1.8kgほどあります。まだつかまり立ちしかできない孫にはちょっと荷が重いのですが、これを背負わせて尻もちをつかせるというのがこの儀式のポイント。

 何人もの大人が手を出して支えながら、何とか背負わせて二三歩歩かせてから尻餅をつかせました。

 これで儀式は完成。これからもすくすくと健康に育ってほしいものです。

 伝統行事も、単なる縁起担ぎと言ってしまえばそれまでですが、そこに庶民のつましくも切なる願いが込められているから、今なお伝えられているのだと思います。

 

 
 

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つまりはロータリー交差点

2013-07-03 23:29:40 | Weblog


 【ラウンドアバウト(Wikipediaより)

 道路整備の用語に、「ラウンドアバウト」または「ラウンダバウト」という単語があります。

 英語で書くと、"roundabout"という綴りですが、慣れた日本語で言うと、「ロータリー交差点」ということになります。

 北海道だと、旭川や釧路、小樽などにあって、そこが画面に出るだけで、どの町か、ということがすぐわかるくらいに印象的な道路風景になっています。

 で、このラウンドアバウト、先の東日本大震災の影響で今注目を浴びています。

 それは、一つには交差点処理をするのに信号制御が必要なくて、車は交差点に入ってそのまま行きたい方向に向かうことができること。

 実は、震災や津波の被害を受けたところでは、電気が通じなくて信号制御ができないところが頻発し、かといって交通整理のお巡りさんを回しきるわけにもいかず、東北地方では交差点事故が多発したということが経験として語られているのです。

 そのため、電気も交通整理員も必要としない交差点処理方法として、このラウンドアバウトが注目されているというわけ。

 この方式のメリットは、上記の電気や整理員が要らないということに加えて、中央島などのスペースに除雪の雪を置くことができる、ということや、停止をしないために、交通速度は向上するとも言われています。

 また、欧米などの調査では、出会いがしらの衝突ということが無くなって、事故発生数や負傷者の出る重大事故が減るという研究結果も出ています。

 その反対のデメリットとしては、一定の直径の円形スペースを取るためには、広い用地が必要となること、また交通量が多いところなどでは、運転に自信がないとなかなか流れの中に入りにくくもたもたしてしまいがちだ、ということ。

 北海道のように土地が広く、郊外であまり交通量のない交差点処理方法としては、従来から注目はされていたものの、公安委員会があまり良い顔をせずに、実現されずにいたのですが、風向きが変わるかもしれません。


   ◆     


 ただ、長野県飯田市の東和町交差点では、2013年2月5日から日本初の試みとして、従来設置されていた信号機を撤去したうえでラウンドアバウトとしての運用を開始したのだそう。

 従来の交差点をラウンドアバウトに改良した事例が出始めている、ということで、これからの交差点のあり方として、メリットを生かせるような気運が高まっていると言えそうです。

 ただ、元々円の中を走っている車を優先とするか、交差点では左方優先という現在の道路交通法とがやや混乱を招いている面も見受けられ、新たな法制度が必要となるかもしれません。

 効率といざというときの交通処理の簡便さがどれだけ世間に認められるでしょうか。

 運転には少々の慣れが必要かもしれませんけどね。

 
 

 

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ネット選挙解禁を考える

2013-07-02 21:39:14 | Weblog

 いよいよ参議院選挙が近づいてきました。

 ネット選挙解禁ということで、ネットを使った選挙運動が様々な形で行われるようになります。

 総務省のホームページを見ていると、今回の改正公職選挙法のポイントが説明されています。

 ポイントとしては二つのカテゴリーがあって、一つは「ネットが解禁になってできること」で、もう一つは「誹謗・中傷、なりすまし対策」

 「できること」の中には、まず「ウェブサイト等を利用する方法による選挙運動用文書図面の頒布」が挙げられます。

 ただしここで、「ウェブサイト等を利用する方法」には、「ホームページ、ブログ、SNS、動画共有サービス、動画中継サイト等」は含まれますが、「電子メール」は除かれます。

 電子メールを選挙運動に使えるのは候補者と政党等に限られていて、支援者は電子メールを使えません。

 ただ似たようなものですが、電子メールを用いずにフェイスブックやLINEなどユーザー間でやりとりするメッセージ機能は、電子メールを利用する方法ではなく、ウェブサイト等を利用する方法に含まれますので、候補者・政党等以外の一般有権者も利用できるとのこと。

 また、インターネット等を利用した選挙期日後の挨拶行為も解禁されるとのことで、当選のお礼や落選のお詫びなどもネットでできるようになりました。

 まだいろいろと制限事項はありますが、事実用かなり使えるツールということになるでしょう。

 【総務省ホームページ】 http://bit.ly/14MszkT


   ◆   ◆   ◆


 また、二番目の「誹謗中傷、なりすまし対策」としては、氏名などの虚偽表示を行った者は処罰されるようになり、また当選を妨害するための嘘や偽りを公表した者は改正公職選挙法で処罰されます。

 また、改正公職選挙法だけではなく、様々な秩序を守るための既存の法律でも嘘や偽りによる誹謗中傷は処罰の対象となります。

 例えば、候補者の名誉を棄損した場合は名誉棄損罪により処罰されますが、公職の候補者に関する事実や真実であることが証明されているときは罰せられません。

 ただし、単に公然と侮辱したものは侮辱罪により処罰されます。

 嫌いだからと言って、「バカ、アホ」などと言うのはいけませんが、事実なら良いのだそう。

 候補者になるということは、自分に関わるすべての事実をネットで公表されることを覚悟しなくてはならない立場になったわけで、これはこれで辛そうですね。

 
 基本的には、善意の利用についてはかなり解禁され、性善説に立てば使えるようになったことでしょうが、世の中は善人ばかりではないので、悪意ある相手に対する抑止効果がどこまで効くでしょうか。

 誰かを応援したいと思っても、これらをよく勉強して間違わないようにしたいものですね。


   ◆   ◆   ◆


 さてそんな中、フェイスブックに、来る選挙で立候補を予定している知人の行動を知らせるお知らせが届きました。

 (なるほど、これがネット選挙解禁というものか)と思ったのですが、どこかで何をしているということを知らせるだけで、どれだけ支持に向けた共感が得られるのだろうか、とマーケティング的に考えてしまいました。

 別に直接「一票を入れてください」と言わなければ、普段から自分の考え方を公にすることはできるわけで、普段そういう活動をせずに、選挙が近づくとどこかすり寄るような情報を提供してくるというのはどれくらい効果的なのでしょうか。

 有権者にも様々な分類ができますが、一番多く名前を聞いた候補に入れてしまう人もいれば、じっくり考える人もいます。

 そういう意味では、特にネット住民は良く考える集団と言えそうで、そこには単なる名前を知らせるだけでは「何も伝えようとしていない」と思われて、逆効果になりかねないと危惧します。

 私が時々言うところの、「認知」→「認識」→「共感」→「参加」→「率先」というステップアップを考えると、この段階のどこにいる有権者をどうステップアップに導くかにはそれなりの戦略が必要なように思います。

 
    ◆   


 ただ、ネット時代は全てがさらけ出される世界だということを考えると、普段から頑張って情報発信している人はそう伝わり、普段ほとんど発信していない人もそのとおりに伝わるもの。

 ネット選挙とその利活用がどうなってゆくのかをそうした視点で関心を持って見つめてみようと思います。 

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