こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

CD『アルカン・ピアノ・コレクション1《交響曲》』森下唯

2019-01-13 19:51:15 | CD・DVD等
ピアニスト、森下唯さんのアルバムを買ってみました。

19世紀のパリで活躍されていたアルカンという作曲家の方の作品らしいのですが、少なくとも「ソナチネ イ短調 作品61」は、華やかできらびやかないい作品でした。

聴きながら書いているもので、全体的な感想は言えないのですが、これなら、残りの3枚のアルバムも、毎月1枚ずつ買って聴いてみたいと思いました。
予算の関係で、一遍にという訳にはいきませんが、少しずつ聴く楽しみができました。
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『新・二都物語』芦辺拓

2019-01-13 19:36:29 | 読書感想
関東大震災前から戦中、戦後にかけて、主に、東京、大阪、そして中国大陸を舞台に、二人の生まれも育ちも正反対の男たちが、生きにくい時代をもがきながらも生きていく物語。

友情や愛情も描かれているものの、集団心理や差別意識の醜さも赤裸々に描かれており、情報操作や無知の怖さも強く感じました。

現代日本も、この時代の日本に酷似しているような気がしてなりません。
どうか、同じ過ちを繰り返しませんように。
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『春は始まりのうた マイ・ディア・ポリスマン』小路幸也

2019-01-12 19:44:03 | 読書感想
『マイ・ディア・ポリスマン』の続編である本作。

祖母から平場師の技術を受け継ぎつつも、高校在学中にマンガ家になった楢島あおいも、もう卒業。
これで大手を振って〈東楽観寺交番〉の宇田巡巡査とデートができる。

そんな時、交番を見張っている人物がいる事に気づいたあおいは、特技を使ってそれが警察官だという事が分かった。
その頃、近所の〈飯島団地〉では、UFO目撃情報が相次いでいた。
果たして、この町で何が起きているのか?

宇田巡巡査が訳ありなのは分かっていましたが、まさか、そこから始まっていたとは!
お祖父さんはもちろん、巡巡査も半端ない正義感の持ち主ですよね。

そして、町ぐるみで彼らを守ろうとする温かい人々の存在も、素晴らしいです。
しかも、あおいちゃんまで、しっかり保険をかけている辺り、見上げたものです。
とても、痛快な気分になれました。
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『カムパネルラ』山田正紀

2019-01-11 19:50:04 | 読書感想
この世界では宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』は、第三次改稿版が最終稿となっており、16歳になる主人公の母親は、『第四次改稿版』の存在を主張しながらも亡くなってしまっていた。

遺言により、母の遺灰を携え花巻に向かった主人公は、賢治が亡くなった昭和八年九月二十一日の二日前に転移していた。
今なら賢治の死を阻止できるかもしれないと感じた主人公は、賢治の家で早逝したはずの賢治の妹・トシと彼女の娘「さそり」に出くわす。

主人公が暮らす日本では、管理・洗脳社会になっており、彼も、彼の母も、それに抵抗しようとします。

そこが、山田さんご自身の現在の日本とその政治に対する危機感と思えて、私は、共感を感じます。
どうか、再び若者が特攻に追いやられる世界にならないよう、願って止みません。
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『破蕾』冲方丁

2019-01-07 19:37:56 | 読書感想
この本の一作目のタイトルを見た時、お裁きを受けた人物が市中引き廻しされる時に、あでやかにそれを務める様を表しているんだろうな、と思っていました。

そして、それはあながち間違いではなかったのですが、久々に、目が点と言いますか、冲方さんがそういう話を書くとは思っていなかったので、驚きました。

うん、面白い。
面白いのですが、かなりエロいです。
冲方さんなのに、図書館の保有率が低いな、とは思いましたが、そういう理由なんでしょうか?
図書館では、表紙のカバーは外されていましたし。
よい子の皆さんは、購入して読みましょう(笑)
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