蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

本格味噌作り

2007年02月26日 | 暮らしの積み木
いやぁ参りました、私の軽率には
結局は良い経験をさせていただいたのですが・・・・

【総論】
①こうじを米から作る(市販品でもよ良いのだが)
②豆は各家庭から持ち寄り、それぞれ分けて蒸してつぶすので各々の味噌になる
  (私は米も豆もリーダーから援助してもらった)
③こうじ・豆・塩を攪拌し、樽につめて、ねかせると10月頃から食べられる

大阪時代から手前じゃなかった手作り味噌を作ってみたいなぁと思っていたが、ここ信州ではホントおだし不要なくらい味噌が美味しいんです。
しか~し、柿や梅や燻製の未経験手作りを習った勢いで「よっしゃ、味噌だ」とばかり電話したのがいけなかった。
ことの顛末は・・・・
”道の駅vif穂高”ではなにかと手作り講習会の案内があるので、「味噌講習はありませんか?」
一呼吸あったあと元気な婦人が電話口で、「もう締め切りすんだけど、20日でよかったらあるよ」でラッキー!決定! 

【各論にはいる】
あれこれ考えずに約束の時間と場所へ出向く。”加工所”の看板が架かっている

え~何が始まるんや、と理解しないまま事が進みお邪魔虫の様相
米72キロ 大豆?十キロ と聞こえる。どひゃ~である。
つまり数家族で米や大豆や塩を持ち寄り、1年分の味噌を”米こうじ”も作る本格的な全工程3日間の味噌作りだったのである。大道具小道具ともまるで味噌工場かと思うくらいだ。
■第1日目  午前11時~午後2時
 ○米こうじを作る
写真左:米を蒸す準備  写真右:大鍋に収めて点火スタンバイOK

米とこうじ菌を混ぜる作業は2回。すっきり粒々になるよう手でかき混ぜる
酒蔵でもかぐいい香りがする。もう一晩ねかせてじっくり発酵

 ○同時進行で大豆を洗い2倍の水に漬けて本日は終了。手順がよめないのでマゴマゴした1日目だった
 


■第2日目  午前9時~午後2時(弁当持参)
 ○もう一度こうじをひっくりかえしながら、パラパラにし発酵する
 ○大豆を圧力鍋で蒸してつぶす。 ミンチ製作器みたいで豆がモンブランケーキの山のよう
 大豆が多いので繰り返し作業が多く作業種類は少ないが、用具の洗いものが多くて午後2時まで

第3日目
 ○米こうじはこんな状態に。米粒が綺麗にばらけている。上出来だそうだ
  各家庭分ずつ計測する
「ぼうずとって」と言われて???  ボール状のお玉でした

 ○さて最終工程。こうじ・塩・ミンチ状の豆を攪拌する

 ○仕込み
写真左:攪拌された味噌タネを丸めて、樽の中へ思い切り投げ入れる。
     拳骨で体重をかけておしつけ、隙間なくつめる(ストレス解消にはもってこい)
写真右:平らになるよう表面をスリスリし、余分な味噌タネを取り除く(防カビ)
     ここは大切な行程なので私の出番なし。しかし自宅用だけ無理にさせてもらう(因みに我が家分はこの写真の半分です)

アルコール消毒しながら作業するので、まずカビはでないそうだ
ポリ袋をきっちり結び、蓋をして午前11時に無事完了。
我が家へ運ぶ。その2日後、からだの節々が少々痛くなってきた

 加工所の窓からもわが有明山が一望

いつもこうだ。よく考えないうちに事が進む。
しかし邪魔しながら、メモしながら、そうブログのネタを考えながら3日間はあっという間に過ぎた

付録-------出来上がり20キロのお味噌は
  材料  米:4キロ  大豆:6.5キロ  塩:2.5キロ
  経費  材料代:3775円  加工所使用料:880円    でした

因みにVif穂高で販売のとうふ・味噌・りんごジュースはこの加工所で作られている

これから
■子供の頃味噌壺をあけると白いカビが生えていた。最近は真空パックでカビなんぞ見たことがない
でもここでは衛生管理がしっかりしているので、保存料などいっさい加えないがカビはでないという
■9月いっぱいまでは南側の倉庫でも保管は可能だし、むしろよく育つらしい
■10月にはいれば食べ始められるし、その頃からは涼しいところで保管する
我が家なら階段下の収納庫だ

余談
味噌作り0年の私が紹介する、味噌つくり100年の丸井伊藤商店(茅野市)の本社工場にユニークな貧乏神神社があります
ここは災過転福のご利益あり!
コメント (3)
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