イタリア中部・トスカーナ地方の農家ペンションへ向う時、ナポリ駅からローマ経由でアレッツオまで、乗り換えなしのイタリア鉄道で約4時間の移動だった。
各自がバゲッジをごろごろ押しながらホームを進む
ヨーロッパにはユーロスターやインターシティなど特急列車があるが、今回はイタリア鉄道fsインターシティ(記憶違いでなければ)
(イタリア語ではエウロスタルやエウロスターと発音)
コンパートメント(6~8人の個室)ではなかったので、17人分のバゲッジの積み込みは大変だ。
男性は4人、しかも若手はいない。
まず二人が先に乗り込み、狭い通路にバゲッジを運んでは並べ、順次棚に上げる。
我々夫婦の荷物は小さいが、みなさん結構大きくて重そう。
乗車口では、他の二人が残りのバゲッジをよっこらしょと持ち上げては乗車させている。
やれやれ終了。
発車となるが、外国はホームでも車内でも『さあ発車やで~』と親切なアナウンスはまずない。黙ってスーと走り出す。
特にイタリアはストで急に止まることもある。発車時間が変わる、平気でホームを変更する。
だから駅舎の電光掲示板が一番頼りになる。
向いホームのユーロスター。イタリア国内新幹線だろう
近郊のローカル列車は、元のペイントがわからなほど賑やかな落書き車体
コンパートメントに乗車できればこんな感じだった
日程の3分の2をお世話になった、ガイド兼添乗員のHさんとはローマ駅で---さよなら。
イタリアの大きい駅(ローマやナポリやフィレンツェやミラノなど)は中央駅といい、終着駅形式だ。終着駅に頭を入れると、次の駅へはバックで走りだす。
さて乗ったからには降りなくては・・・・
アレッツオに到着頃は日が暮れてしかも小雨だった。
たくさんの荷物を降ろすのが心配で、早い目に準備したが早すぎた。通路にバゲッジを行列させて到着を待つ。
それっ!黙って出発するから油断もスキもない。
ホームを進み、エレベーターで降りようとしたらドアの鍵が開かない。日本じゃ考えられない・・・
階段をえっこらえっこらバゲッジを運ぶ。女性群も力持ち揃いだ
アレッツオ滞在中の地元ドライバーがにこやかに出迎えてくれ、専用バスで1時間の農家ペンション『Il Reggiolo(イル レッジオロ)』へ。
午後8時からの夕食に、疲れたのか美味しいワインが体中を駆け巡り、
バタンキューと深い眠りに落ちた