このところ 急に肌寒い雨がつづいて、、 そのせいばかりではないけれど、 ちょっと体調悪くて、、 お仕事には行けているけど 、、、お休みの日は ダウン。。。
でも 素敵な本の話を。。
***
新聞屋さんが月に1度とどけてくれる冊子。 毎月、なんとなく目を通していましたが、、 そういえば 1年ほど前に表紙が変わって、、 その絵がなんか いいなあ、、 と思ってました。
先日、 その表紙のイラストレーターさんの事が書かれていて、、
MICAOさんという、 刺繍イラストレーターさんなのでした。 布に刺繍で 糸の絵を描いて、 染色して仕上げるという手間のかかるイラスト。 (サイトはこちらです↓ ギャラリーにたくさんの作品が載っています)
http://www.e-micao.com/
布と糸でできた絵が 温もりがあって、 それでいて、 その絵はただ可愛らしいだけじゃなくて、 どこかミステリアスな感じもあって、、 思い付いたのが、 トーベ・ヤンソンのムーミンの原画。。 もともと、 ムーミン大好きな私、 それも 不気味さのある原画のムーミン 大好き、、 なものだから、 MICAOさんのイラストにとても惹かれました。
、、で、 絵本とかあるのかしら、、 と探したら、 「安房直子」という童話作家の本の挿絵を描いてらして、 今年 それが出版されたそう。。。
安房直子さん、、、 全然知らなかったのです。 もしかして、、 作品のどれかは 知っているのかもしれないけど、 タイトルを見る限り 記憶がありません。。 もっとも、 作品の多くは70年代後半以降に発表されているから、 私の幼少期には重なりませんね。
(wiki>>) 50歳にして亡くなってしまわれたのですね、、 存命ならまだきっと作品を書いておられる年齢でしょうに。。。
略歴をみて、、 (山室静さんのお弟子さんだったんだ・・!)。。 山室さんは、 ムーミンやアンデルセンの翻訳で知られる方、 そして 北欧神話や、 ギリシャ神話の世界にも精通された方。。 大好きな、、 というか 尊敬する文学者のおひとり。
MICAOさんの絵に感じた トーベ・ヤンソンの感じと、 ムーミン紹介者の山室先生のお弟子さん、、というのが 頭の中で繋がって、、 (これは読むしかない、、)と。 予感は、 当たりました。
***
『ひぐれのお客』 (福音館創作童話シリーズ) 安房直子著、 MICAO (イラスト)
安房直子さんの著作では、 『安房直子コレクション 全7巻』(Amazon.co.jp)というのも出ていて、 そちらのレビューなどにも書かれていることですが、 安房さんの作品はどこか 不思議で、 寂しくて、 せつなくて、 そして 怖くて、、。。 童話、 というより、 そう、、 ファンタジー。
ファンタジーとは自分なりに思うと、、 日常と異界を結ぶもの。 異界への旅であったり、 異界からの使者との出会いだったり。。 本来なら 逢うことのかなわない人、 失われてしまったもの、 辿りつけない世界、、、 そういう世界との通路が、 物語の中でふっと生まれる。 それが、 とってもわくわくするような場合もあるし、、 物哀しい場合もあるし、、 さらわれるような怖さの場合も。。。
『赤い蝋燭と人魚』の小川未明のような もの悲しさや怖さも、 『手ぶくろをかいに』の新見南吉のような けなげさやせつなさも、、
現代にこんな作家さんがいたなんて、、、 出会えて良かったです。 MICAOさんのイラストにも。
***
白いおうむが、 亡くなった人の使者となって別の世界へみちびく話。 「白いおうむの森」から、、、 ほんの一節。
あたしに、 お姉さんがいたなんて・・・
みずえは、 そのあと、 幾度も、 このことを思いだして、 そのたびに、 暖かいものが、 胸の奥から、 わきあがってくるのを感じました。 それは、 金モクセイの花の匂いににています。
***
、、そう、、、 そんな 金木犀の花の匂いに似たものが、 胸の奥から わきあがってくる、、 そんな 物語たちなのです。
でも 素敵な本の話を。。
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新聞屋さんが月に1度とどけてくれる冊子。 毎月、なんとなく目を通していましたが、、 そういえば 1年ほど前に表紙が変わって、、 その絵がなんか いいなあ、、 と思ってました。
先日、 その表紙のイラストレーターさんの事が書かれていて、、
MICAOさんという、 刺繍イラストレーターさんなのでした。 布に刺繍で 糸の絵を描いて、 染色して仕上げるという手間のかかるイラスト。 (サイトはこちらです↓ ギャラリーにたくさんの作品が載っています)
http://www.e-micao.com/
布と糸でできた絵が 温もりがあって、 それでいて、 その絵はただ可愛らしいだけじゃなくて、 どこかミステリアスな感じもあって、、 思い付いたのが、 トーベ・ヤンソンのムーミンの原画。。 もともと、 ムーミン大好きな私、 それも 不気味さのある原画のムーミン 大好き、、 なものだから、 MICAOさんのイラストにとても惹かれました。
、、で、 絵本とかあるのかしら、、 と探したら、 「安房直子」という童話作家の本の挿絵を描いてらして、 今年 それが出版されたそう。。。
安房直子さん、、、 全然知らなかったのです。 もしかして、、 作品のどれかは 知っているのかもしれないけど、 タイトルを見る限り 記憶がありません。。 もっとも、 作品の多くは70年代後半以降に発表されているから、 私の幼少期には重なりませんね。
(wiki>>) 50歳にして亡くなってしまわれたのですね、、 存命ならまだきっと作品を書いておられる年齢でしょうに。。。
略歴をみて、、 (山室静さんのお弟子さんだったんだ・・!)。。 山室さんは、 ムーミンやアンデルセンの翻訳で知られる方、 そして 北欧神話や、 ギリシャ神話の世界にも精通された方。。 大好きな、、 というか 尊敬する文学者のおひとり。
MICAOさんの絵に感じた トーベ・ヤンソンの感じと、 ムーミン紹介者の山室先生のお弟子さん、、というのが 頭の中で繋がって、、 (これは読むしかない、、)と。 予感は、 当たりました。
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『ひぐれのお客』 (福音館創作童話シリーズ) 安房直子著、 MICAO (イラスト)
安房直子さんの著作では、 『安房直子コレクション 全7巻』(Amazon.co.jp)というのも出ていて、 そちらのレビューなどにも書かれていることですが、 安房さんの作品はどこか 不思議で、 寂しくて、 せつなくて、 そして 怖くて、、。。 童話、 というより、 そう、、 ファンタジー。
ファンタジーとは自分なりに思うと、、 日常と異界を結ぶもの。 異界への旅であったり、 異界からの使者との出会いだったり。。 本来なら 逢うことのかなわない人、 失われてしまったもの、 辿りつけない世界、、、 そういう世界との通路が、 物語の中でふっと生まれる。 それが、 とってもわくわくするような場合もあるし、、 物哀しい場合もあるし、、 さらわれるような怖さの場合も。。。
『赤い蝋燭と人魚』の小川未明のような もの悲しさや怖さも、 『手ぶくろをかいに』の新見南吉のような けなげさやせつなさも、、
現代にこんな作家さんがいたなんて、、、 出会えて良かったです。 MICAOさんのイラストにも。
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白いおうむが、 亡くなった人の使者となって別の世界へみちびく話。 「白いおうむの森」から、、、 ほんの一節。
あたしに、 お姉さんがいたなんて・・・
みずえは、 そのあと、 幾度も、 このことを思いだして、 そのたびに、 暖かいものが、 胸の奥から、 わきあがってくるのを感じました。 それは、 金モクセイの花の匂いににています。
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、、そう、、、 そんな 金木犀の花の匂いに似たものが、 胸の奥から わきあがってくる、、 そんな 物語たちなのです。