「TAKAMINE~アメリカに桜を咲かせた男」
ワシントンDCのポトマック河畔と、ニューヨークのハドソン川河畔に咲く美しい桜~~。
なぜアメリカで日本の桜が咲き誇るようになったか・・・いきさつが易しく解説された映画でした(笑)。
監督 市川 徹
白井貴子さんの歌う主題歌がいいですね~♪
主人公の「高峰譲吉」を演じるのは、長谷川 初範さん。
彼の竹馬の友「桜木譲二」を、篠田三郎さんが演じていました。
この二人は、さすが~~の演技。
が・・他の人たちは・・・イマイチ(苦笑)
そして、内容的にも、深い~ものだとか、引き付けられるとか・・・というものでなかったのが残念!
なぜ主人公である「高峰氏」の偉業を、もっともっと強く描かないのだろうか・・と感じた映画でした(苦笑)。
日米友好のためにと、1912年、当時の東京市長だった「尾崎行雄」が贈ったという桜の木・・・6千本。
来年がちょうど100周年だそうです。
『加賀藩の御典医の家に生まれながら、医学ではなく化学の道に進んだ「高峰譲吉」。
それは幼い頃に見た貧しい民の興した「一揆」の様子が根底にありました。
若くしてアメリカに渡り、消化酵素「タカヂアスターゼ」を発見し、また「止血剤としてのアドレナリンの結晶化に成功した化学者ですが、企業家としての成功も収めます。
日米親善のために様々な取り組みをし、「無冠の外交官」としての働きは偉大なものでした。
そんな折、一人の女性が、「高峰の伝記を書きたい」と会いに来ます。そして、アメリカに日本の桜を咲かせたいという、紀行作家で日本びいきのシドモア女史の想いを伝え、協力を要請するのでした。
彼女の気持ちに賛同した高峰は、すべての金銭的な援助を申し出、当時の東京市長からワシントンDCに桜が贈られるという形をつくる影の力になります。
が、一度目の「苗木の輸送」は「害虫が発生するという形で失敗します。
それでも、彼は、
「Try Try Again !!」
の精神で、再び奔走するのです。
高峰の竹馬の友・桜井譲二は東京帝国大学の教授になっていましたので、彼の尽力で農業博士の力を仰ぎ、新しい苗木の輸送に成功したのです』
この映画には、
北里柴三郎 野口英世 ジョージ・モルガン 金子堅太郎 高橋是清 渋沢栄一 伊藤博文 豊田佐吉
といった、近代日本史に欠かすことのできない人たちがたくさん登場します。
でも、彼らと高峰氏との繋がりとかが深くは描かれていないので・・・ただ知り合いなんだ・・・みたいで・・・(苦笑)。
その彼らは一人一人は、皆、「祖国を守る強い気持ち」を持ち「これからは、国の繁栄のために必要な人材を育てることの教育が重要」だと説くのですが・・・・、
なぜか日本は「軍国」という方向へ向かっていくのです。
志の高い、政財界人の多くいた時代・・・今の時代の日本のリーダーとなるべき人たちとの違いにガックリ(苦笑)。