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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

「空に牡丹」~~♪(読書感想文です。)

2020-07-06 | 本と雑誌
連日の大雨で九州の方は大変な状況になっています・・・。
夕方、福岡県にも「大雨特別警報」が出たので、福岡に住む「友人」と「甥」にラインを送りました。
幸い、二人の住む地は被害もないようですが、まだまだ雨雲も停滞している様子ですから、「くれぐれも気をつけてね!」

こちらも、時々止んだりはしますが、雨風の強い日がもう数日続いています。
今日も、外には出られないほど・・・、
仕方ないので、一日中「読書」~~。

「空に牡丹」 大島 真寿美  著

江戸に近い村の大地主の次男坊として生まれた「静助」が主人公です。
幼少の頃、明治維新を迎え世の中が一変しますが、静助は何不自由なく暮らしていました。
ある日、江戸・両国の墨田川で打ち上げ花火を見た彼は、一目で心奪われてしまいます!
より鮮やかに、より美しい花火を作るために、花火職人を雇ったり、高い薬品を買ったり、どんどん資金をつぎ込んでいきます。
そして、「とうとう家をつぶす」・・・。

が~~、
後世の一族は、ご先祖様である静助のことを「ちょっと複雑な表情」をしながらも、
「静助さん」「静助さん」と、話題にのせると言うのです。

それは、静助さんの「花火への想いや情熱」が、周囲の人々の心を打つためのものであったからなのです。

「花火」って、
一瞬にしてその華やかさを無に変える・・・。
でも、その一瞬に心を奪われる・・・。
それを見る人々の心の中に、何かを残していくもの・・・。

「花火への情熱」を一生貫いた静助の物語~~とってもステキなお話でした~~♪

今年の夏は、コロナ禍ですので・・・残念ながらあちこちの花火大会が中止に決まっています。
でも、もし花火を見る機会があったら、この物語のこと、思い出すかも~~。