あまり寒くはないのですが、一日中・・・雨・・・。
読書で時間をつぶしました(苦笑)
「大暴落 ガラ」 幸田 真音 著
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世界中がコロナ禍の今、国の「危機」に対してトップの「危機管理能力」が試されていますが・・・日本の現状は・・・イライラ・・・!
そんな「国の危機」に、トップがどう立ち向かったのかというお話です。
この本には、副題として「内閣総理大臣 三崎 皓子(こうこ)」とつけられているように~~、
日本で初めての女性総理大臣となった彼女の船出の模様や、
時を同じくして首都を襲った危機に、彼女がどんな決断を下したか~という、何やら・・・今の日本のコロナ禍(危機)への対応と比較して~~思わずクスッ(苦笑)
思いがけずに総理大臣に指名された彼女。
本来なら、党の総裁が首相に指名されるのが常なのに・・・、どうしたことか「日本初」の「女性総理大臣」となった三崎 皓子~~。
初めての組閣・・・実力主義で任命したい彼女の考えに、党の重鎮たちの横やりはすさまじい(苦笑)
(今の日本の与党の組閣も、かくありなん~~だったことでしょう(苦笑)
組閣が滞る中、「今後の降雨量しだいでは、荒川が決壊し東京が水没する」との情報が入ります!
台風も二個発生、列島に向かう気配・・・。
(こちらの危機管理には、「国土交通省から荒川河川事務所」の所長として移動してきた若い優秀な官僚の勇気と決断のお話が盛り込まれています)
そして~~、
組閣と同時に、日銀への不信感から「国債」への売りが殺到。
為替相場で、一日に50円もの円安が進み、金利は急騰します!・・・大暴落(いわゆるガラと呼ばれるものです)
いよいよ三崎総理が、緊急事態宣言を出さねばならぬ時を迎えます・・・。
そこに、娘の行方不明がからんできて~~大変!(苦笑)
(まぁ、娘の話は・・・特に問題なしなんですが・・・)
この物語に登場する「官房長官」「危機管理監」「秘書官」の方々の優秀さと思いやり、気配りのすごさに脱帽!
(こんな人たちが側近にいるからこそ、この物語が雑になっていないのかなぁ~と思いました)
それから、
彼女が今までに培ってきて「人脈」が、この危機を救うことになりますが、周囲の人々が見せる優しさ、家族の応援が嬉しいです~~♪
物語とはいえ、
女性がトップになることへの男性陣のやっかみ、政界の古ダヌキやマスコミの報道の仕方・・・、
考えさせらえることが多くありました(苦笑)。
今の日本の現状で「女性の総理大臣」が誕生するのは・・・まだまだ先?(苦笑)