後半、主人公の大川橋蔵が発狂してしまうと、チョウチョがとんできて、ふっと離れるとバックが黄色一色になっていて、その前で踊る。鈴木清順より前の製作。子供の頃、精神病院の救急車(?)のことをなぜか黄色い救急車と呼んでいたのを思い出した。
さらに白狐が出てくるところでなんと祭りで使うような狐のお面を堂々とつけてこれが白狐ですというのには驚いた。映画では多少なりともリアルに見せなくてはいけないのではないかという常識を蹴飛ばした観。後半、主人公がずうっと頭がおかしくなっているせいもあるだろうが、ブッとんでるなあ。内田吐夢みたいな“巨匠”の作品という感じじゃない。
葛の葉に化けている白狐=嵯峨三智子が口に筆をくわえて“恋や恋…”と書くあたりはちゃんと字になっている。ただしまったく読めないし、謡の文句もわからないので英語字幕を読んでいた。
英語題はMAD FOX。MAD MAXじゃないよ。
(☆☆☆★★★)

本ホームページ
さらに白狐が出てくるところでなんと祭りで使うような狐のお面を堂々とつけてこれが白狐ですというのには驚いた。映画では多少なりともリアルに見せなくてはいけないのではないかという常識を蹴飛ばした観。後半、主人公がずうっと頭がおかしくなっているせいもあるだろうが、ブッとんでるなあ。内田吐夢みたいな“巨匠”の作品という感じじゃない。
葛の葉に化けている白狐=嵯峨三智子が口に筆をくわえて“恋や恋…”と書くあたりはちゃんと字になっている。ただしまったく読めないし、謡の文句もわからないので英語字幕を読んでいた。
英語題はMAD FOX。MAD MAXじゃないよ。
(☆☆☆★★★)

本ホームページ