prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「いま、会いにいきます」

2004年11月28日 | 映画

いやに回想シーンが多くて、ヤマ場の別れの場面の後、片思いだったと思ったら両思いでしたという内容の日記(なんだか今更に思えた)になり、さらに幽霊か何かみたいだった竹内が実はという展開になるのだが、これ何か意味あるのかな。
伏線を張っているわけではないから随分唐突な感じだし、自分の未来を知っていてあえて選ぶって、そんなに達観していていいんですかね。先がどうなるかわからないから命なり愛なりを大事にするのではないか。
一体、この夫婦、どうやって結婚したのだろうと不思議だったのだが、こういう理由付けされると逆にひっかかる。

竹内結子が現れて消える水びたしの廃屋は、タルコフスキーの「ストーカー」みたい。死んだはずの人間が肉体を持って復活するあたりは「惑星ソラリス」ばり。関係あるのかただの偶然か、どっちにしてもだからどうということはない。

時間が経たないみたいな世界。プロローグから10数年前に遡って旧式のワープロを使っているかと思うと天気予報を森田さんがやっていたりする。TBS製作だからだろうが、混乱する。
20歳の時の竹内と28歳の時のとが変わりない。これは一応意味があるが、約束ごとだと思っていたからかえって変。

雨のシーンが多いが、かなりの部分を天気雨にしていてジトジトした感じにならないようにしているのはいい。

写真は映画とぜんぜん関係ない。
(☆☆☆)


本ホームページ

傑作集

2004年11月28日 | Weblog
ネット通販で買った「鈴木尚之 人とシナリオ」が届く。「五番町夕霧楼」「飢餓海峡」「沓掛時次郎 遊侠一匹」といったとびきりの傑作シナリオを収録。通販だから本が痛みはしないか心配だったが、エアキャップシートでくるんで本自体にもビニールカバーをかけているという念の入れよう。読むのが楽しみ。

新開店の居酒屋のティッシュをもらう。それ自体は珍しくもなんともないが、一見してシュウマイ弁当みたいな体裁になっているので、何かと思った。