prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」

2005年07月09日 | 映画
オープニングで、タイタニック号を引き揚げた云々という新聞記事がちらっと出てくるが、同じダーク・ピット・シリーズの「タイタニックを引き上げろ!」(映画化が「レイズ・ザ・タイタニック」)にひっかけてあるにせよ、タイタニックが二つに折れて沈没しているのがわかっている現在ではアレはちと苦しい。

今回は、南北戦争の装甲船がなんとサハラ砂漠のど真ん中に現れるという奇想天外なハナシ。それをちゃんと画にして見せるのは立派。
ただし、そのむかし川を遡ってきた船が砂漠に埋まっている、というのと水質汚染が関係あるのかと途中まで勘違いしていた。その汚染物質をどこから持ってきたのかというと、よくわからない。

終盤、呆れるくらい物凄い御都合主義の連発になる。もともと金のかかったB級作品だとはいえ、笑って許せるほど笑わせるところがうまくない。
砂漠の撮影はご苦労様だが、見やすく撮るのが優先しているので対象にカメラが常に寄っていて、「アラビアのロレンス」みたいな壮大なショットはない。

アクション・シーンは量が多い割に平凡。
ロマンスが全然絡まないのはすっきりしているが、キャラクターが全然動かない現われでもある。
(☆☆☆)



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