prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」

2006年04月09日 | 映画
原作は高校の時に読んだっきりなので、あらかた忘れていたが、見てみると、ライオンのアスランがキリストのアナロジーであることがあんまりはっきりしているのでちょっと驚いた。
「犠牲」になって死んでから「復活」するのだものね。
もっとも味方と敵の代表がケンタウロスとミノタウルスというのは、キリスト以前の世界も射程に納めているよう。

ライオンに限らずオオカミもキツネもビーバーも、よくもまあと思うほどリアルに演技している。
戦闘シーンで人間以外のクリーチャーが数限りなく入り乱れてかけずりまわるのには、CG全盛の今日にあってもどうやって造ったのかと素朴な意味で唖然とさせられる。
一方で冒頭の戦災にみまわれているロンドンの描写など、ずいぶんリアル。

オオカミが刺し殺される場面で刺さるところや血を直接には見せないあたりは、ディズニーらしい。
(☆☆☆★)



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