prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ミッドナイト イーグル」

2007年12月10日 | 映画
ハリウッド式大作のスケール感を売りにしているけれど、そちらは予想されたけれど中途半端な感じで、なんか一番日本人にバカにされそうなタイプの映画。
もっとも単純にダメかというとそうでもなく、クライマックスでいったんほっとさせてからの展開とか、子供の扱い(あまり喋らせないのが成功)とか日本映画的にウェットな部分の方が案外うまくいっていた。

前半は雪山のスケールが都会の場面でぶつ切れになるみたいで、仇役の某国特殊部隊が素人二人殺すのにバカに手間取ったりして、どうも乗りきれない。この国で大変なことが起こっている、という感じが日本ではどうしてもしなくて、なんかヌルいのだね。どんなに大変なことになるか、言葉=発想の段階で安心してしまっている感じで、念を押して凄みを利かせるのが不足。

「亡国のイージス」でもそうだったけれど、出てくる日本人ならざる東洋人がどこの国の人間なのかボカさざるを得ないのも凄みが効かない原因。
雪山だと位置関係をわかるように示すのが難しくて、誰が誰だかわからなくなるのも「八甲田山」の昔からの伝統みたいなもの。
(☆☆☆)


本ホームページ


ミッドナイト イーグル - goo 映画

ミッドナイトイーグル

ジェネオン エンタテインメント

このアイテムの詳細を見る