ヒロインの少女時代を掘北真希、成長してからを内山理名を演じていて、これを過去と現在のシーンで必ずしもきちんと使い分けず、過去と現在とか交錯するとともに現在のシーンに過去の姿で出たりする凝った技巧が面白い。
もう一人のヒロインである水川あさみがまた、内山理名の分身的存在で、乱反射するようにイメージが展開していくといいのだけれど、「謎解き」の場面にヒロインたちがあまり絡まない(絡んだら殺されているわけだが)こともあってちょっと足踏みしている観。女同士のキスが逆に過去との訣別にもなっているラストはちょっといいけれど。
(☆☆☆)