続編というか、四つの短いエピソードを集めた作りだが、魔女の悪だくみに小さなキリクが立ち向かうといったパターンに固まらず、アニメなのにも関わらず展開がそれぞれどこか即興的な自由さがあって飽きさせない。
前作の公開にはスタジオジブリがかんでいたが、悪い魔女をやっつけておしまいではないのは「千と千尋の神隠し」と同様。
魔女が操る“小鬼”が木製のロボット風のデザインなのが面白く、アンリ・ルソー風の背景美術が緻密な描写・色彩感覚ともに素晴らしい。
キリンに乗ってあちこち行くうちにキリマンジャロのふもとに出てしまうシーン、ちゃんとてっぺんに雪が積もっている。いつの時代という設定なのだろう。
(☆☆☆★)