prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「殯(もがり)の森」

2008年01月15日 | 映画
うだしげき扮する認知症という設定らしいお爺さんが生きてきた「生」がどんなものなのか、表現されていない。
他のことは忘れても33回忌を迎えた妻のことは忘れていない(らしい)って、それだけの設定で納得しろというのはムリですよ。描いていないことを想像できるように描かれていないのです。
ただの「生き物」に戻ったと解釈するにしては、目が普通の人の目のまま。

森の映像は圧倒的だけれど、逆にこちらを置いてけぼりにして作品自体が爺さんともども森の奥にのめりこんでしまっているみたいで、だんだんこちらとはあまり関係ない世界に思えてくる。ややアタマで作った印象。
(☆☆☆)


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